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『カボチャ祭り』ではなく『日本のお祭り』を楽しむ~今は亡き上司の想いで~
週末にお祭りに行きました。
世間ではカボチャ祭りが賑わっているようでしたが、日本の文化を感じられるお祭りを体験するために、東京都羽村市への往復3時間30分の小旅行。
今年の6月に羽村市で行われた講演会で出会った方が、カボチャ祭りに対抗して、「日本らしいお祭りを盛り上げたい!」と昨年から始めたそうで、今年は第2回目の開催とのことでした。
羽村駅からお祭りの開催場所は、遠くに山々を望みながら土手を歩き、一面に田園風景が広がる様は本当に素晴らしく・・・しかし季節は巡っていて、今はもう秋、田んぼの土はカラカラだったので、その時の感動のままを友達に見せられなかったのは少し残念でした。いずれにしても東京都で一番人口が少ない市、羽村市はゆったりとした時間が流れているような場所で抜けるような青空の下、こうして再び訪れることになろうとは・・・
![画像2](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/90322050/picture_pc_c5aa26bfb6dae46bee8e193331e2f1de.jpg?width=1200)
羽村市ではなく鎌倉市の1週間前の日曜日の秋の空。 全く関係ない写真を挿入(笑)
お祭りの主催者は日本の文化の継承、伝統芸能の担い手でオープニングで見事な圧巻の舞を披露し、舞踊や着物の着付けのたくさんのお弟子さんによるショー、お仲間の弾き語りライブ、そして手作りの食べ物、和小物、絵の販売などがあり、畳のお座敷で行われたこのお祭りは、小さいけれどとても温かく優しい空間が広がっていました。
出演者の中に大阪でBarを経営し、シンガーソングライターであるメガネ男子がいらしたのですが、絵や造形作品も手掛けていて、金色が大好きな私は彼の作品の金色に引き寄せられました。さらに私はその日ブルーやグリーンがグラデーションになった、母の手編みのセーターを着ていて、この服装に同調するようなカラーの作品にも巡り合いました。「どんな時に絵を描くのですか?」と聞いたら「寂しい時、寂しくなっちゃうんだよね」とひとこと。我が家に加わった彼の作品を眺めながら、お祭りに参加して受け取ったことに思いを馳せています。
お祭りの主催者である彼女の住まいが東京都の市で、私が社会人になって出会った上司の花井さんの家にものすごく近いことを知りご縁を感じて・・・花井さんは私が上手く生きられなかった学生時代を経て社会人になり、そんな私が家族以外の他人に対して自分の感情を剥き出しにできたくらい、本音で向き合うことができた人です。私の父親と同世代で「うちの息子はどうだい(嫁に来たら)」なんて言われたりして、私を自分の娘のように可愛がってくれた恩人。
私が退職して花井さんのもとを離れたあとも交流は続き、数年前に花井さんに孫が生まれて息子夫婦と同居することになり、「面倒くさいよ」といいながらも嬉しそうな花井さん。東京から神奈川に引っ越してくると、程なくして私も花井さんの新居の近くで働くことになりました。私が働いている姿を見せられる、いつでも・・・ところがそんな状況になったのにも関わらずなかなか再会できず仕舞い。2019年、花井さんが突然この世を去った連絡が私の元に届きました。
今日は花井さんの誕生日で花井さんが私にプレゼントしてくれた金色のアクセサリーを身につけて1日を過ごしました。片足を引き摺りながら歩く花井さんの姿を思い浮かべてみては花井さんが私に囁きかけてくる。
お祭りの最後はみんなで輪おどりをしました。太鼓の音をバックに踊る。盆踊りをしたのなんて何年ぶりかしら。手を振り、足ぶみをし、右、左、思い通りには動けない(笑)みんなが笑顔で最高のお祭りでした。
![画像2](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/90323618/picture_pc_fb312f886592cb8eff06d5120d05fe6e.jpg?width=1200)
鎌倉市「大船フラワーセンター」でカシャ。「造花みたい」と呟く友人。それほど均整がとれた完璧な形ということだけど、造花って(笑)またまたこの文章に関係ない写真を挿入しました♪
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