自分を受け入れるって???
今年2月から月一回受けてきたオンラインでの「半年間継続ライティングコーチ」。書くことをもっと好きになりたいと願って、自らお金を出して受講した。だが、明日が最終回というにも関わらず、私は仕事の忙しさを言い訳にして、課題のどれひとつもやっていなかった。
課題は3つある。
・前回の原稿の直し(できていない)
・新しい原稿作成(していない)
・自分のこれまでを棚卸しするための「自己分析ノート」に書きみながら自己を見つめる(見つめていない)
三方ダメの崖ぷちである。
最後の最後までダメ人間で終わらせてしまうのか、高い受講料を払っているのにっ!!くゥー!!
半分諦めの気持ちと、今できることをして、とにかく最後まで食らいつこうという気持ちの狭間で、なんとか腹を括る。まずは「自己分析ノート」を開いて、いいかげん自分を見つめることにしばし専念してみることにした。
早速ノートを開いた。P12にある「人生の岐路における判断軸」について、埋めていくページ。岐路として、これまでどんなものがあったのかを書き出すことになっている。1ヶ月まえの自分がそこに書いていたもの読み返す。
と、驚いた。そこは閉塞感でいっぱいで、それだけじゃないのにそれが全てのような、ものすごい狭い視野でしか物を見られない雰囲気に満ちていたのだ。言葉も少なく、しんどそう。
こんなはずではないのだ。私の人生、たったこれっぽっちなわけない!
あれ?1ヶ月前にノートに向き合っていた自分と、今の自分。
感覚が全く違っている!?
先月にはまるで感じられなかった、溢れるように記憶が呼び戻される感覚が今はある。
この世に生を受けて43年。私だって人並みにいろーんなことがあったはずだ。思いつくままにノートに書き殴った。
もっと時間を遡って、自分の岐路を記憶の中から掘り起こす。
他にももちろんあるがここでは割愛する。
しかし、自分にとって人生を大きく変えたと言えるターニングポイントが次つぎと思い出され、あっという間にノートが埋め尽くされていった。先月は全くペンが進まなかったのがウソのよう。
ノートを眺めて、考えた。
どうやら私はこれまで、いくつかある選択肢から、自分が行きたいと望んだ道を選ぶことができ、さらに自分が好きなように、ある程度順調にやって来られたようだ。しかも、この道は、めちゃめちゃオリジナリティに溢れていて、個性的で唯一無二である。そして、その全ての結果として、今がある。
そうしてようやく気づいた。
私って、幸せ者じゃないかーーーーーっ!
さらに言うなれば、家族も親族もみんな健康で、おのおの自分らしく暮らせているし、仲もいい。こういう人たちに囲まれて支えてもらっている私。その上、自分の好きな道を歩かせてもらってきたなんて。これ以上恵まれた人を、他に見たことがあるだろうか、いや無い。
このことに感謝しなかったら、神様のバチが当たる。本気でそう思った。
たった今からでも遅くない。
感謝する気持ちを大切にしよう。
もっともっと感謝していこう。そう心に誓う。
しかしだ。なぜ自分の心境がこんなに変わったんだろう。自分を素直に見られるようになったんだろう。
思うに。先日、一つの成功体験ができたことにあったのかもしれない。自分が発案して取り組んできた事業で、自分が主宰でワークショップを行った。何もかもが初めてで、手探りで準備をし当日も心配でいっぱいだった。しかし、実際に体験してもらった皆さんからは、嬉しい感想をたくさんいただけた。その表情と言葉に、私は本当に報われた気がした。
この1年間、なんでこんな企画を立ち上げてしまったのか、どこに向かうべきなのか。分からなくなり見えなくなり、まさに暗中模索だった。自分のやることなすことの全部を否定的にしか捉えられなかった。しかし、今回、目の前の人が喜ぶ姿を目の当たりにし、私は救われたのだ。自分がやってきたこと、やろうとしていることは、間違っていなかった。闇に光が満ちて、一気に晴れ渡った気分である。
目の前にいる人に喜んでもらえる仕事がしたい。
このワークショップで得られた成功体験から、自分の目標が明確に見えた。同時に、人生の岐路で選び取ってきた一つ一つの道が、そこに繋がっていると思うことができたのである。
だから、「自己分析ノート」で振り返った時に、人生の岐路について溢れるように思い出せたのだろう。ようやく、今の私は、自分の全てを受け入れることができたんじゃないか。そう思った。
自分を受け入れるとは、頭ではわかっていても実際はできてなくて、これまで受け入れたつもりでもイマイチ実感がなかった。今回、自分を受け入れるとはどういうことなのか、ようやく腑に落ちた気がした!! なんだか見える景色もまた変わってきた(単純だけど!)。時間がなく、崖っぷちまで追い込まれていたけど、諦めなくてよかった。
よし、じゃあこれを先生に提出しよう。
この「半年間継続ライティングコーチ」を受けなければ、向き合うことから背を向けて、さらに受け入れられなかったであろう、自分のこと。でもおかげさまで最後の最後にこの境地に到達することができました。
まずはライターの先生に伝えよう。
晴れて辿り着くことができたこの感動を、感謝と共に。
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