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「 居場所」


自分の居場所を確保するために
押し退けて押し退けて 怒らした肩でもって
撥ね付けては撥ね返され
撥ね返されてはまたさらに 撥ね返す
繰り返しの音色は
この二本脚が立つ場所さえも示さず
流れてゆく 奏でられてゆく
ひしめき合うならいい
寄り添い合うならいい
それも出来ないくらいに
もう 場所が残ってはいない
他人の庭に入り込み どうにか
一夜をやり過ごすことで
生き延びる



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