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名前を変えた女神

10年程前に、女優の杏さん主演で「名前をなくした女神」というドラマをやっていました。幼稚園を通して出来たママ友達の嫉妬や見栄、嘘、裏切り等の渦巻くストーリー。

「女社会って怖いな」

と改めて思った記憶があります。
女性って結婚して子どもが産まれて大きくなったら、「〇〇ちゃん(くん)のママ」と言われるんですよね。いや私、名前ありますけどって感じでしょうか。

そういえば今年のお盆に、田舎の墓参りに行ったのですが。友達のお母さん (通称:みほちゃんのお母さん) に、久しぶりに会いました。かれこれ10年ぶり。思わず「みほちゃんのお母さん !」と呼んで、ハッとしました。良かったかな?と考えていたら、

「その呼び方が良いのよ」

と返答が。なんとなく理由は分かりますが、せっかくなので具体的に考えてみます。

①若返った気分になる
もう私も、子どもがいる世代です。すごく頑張ったら孫もいける。一般的に「おばあちゃん」と言われる世代になって、昔を思い出して若返った気分になるんじゃないでしょうか。 

②アイデンティティだった
私の親世代は今みたいにSNSで知り合うとかじゃなくて、お見合い結婚が殆どだった。「永久就職」なんて言葉もあった位。つまり、結婚するのが当たり前だったんですね。結婚したら子どもが産まれる。のんびりした地域だったので、皆に「みほちゃんのお母さん」と呼ばれていました。それが本人にとってある種のアイデンティティで、且つプラスに受け取れることだった。

今は結婚するしないは自由だし、「個人」が尊重される時代です。「幼稚園のママ友」に限らず、「〇〇ちゃん(くん)のママ」と呼ばれて嬉しい女性ってどれ位いるのかな、とふと思います。まあ「おばさん」よりは良いかな。

話は戻りますが、田舎の墓参りは家によって行く時間が大体決まっているそう。なので、同じ時間帯に行ったら来年も会える(予定)。

名前を変えた女神、また来年のお盆に会いましょう

この記事を読んだ方も、良ければ次回もまた呼んで下さると嬉しいです。それでは(^^)





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