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「歌が上手い」の定義

突然だが私は音痴である。ある日家で歌っていたら、父に「全体的に変。合っている部分がない」と言われた位だ (T_T)

「歌が上手い=音程を外さない」

と昔は思っていたが、どうやらそうではないようだ。

果たして「歌が上手い」とされる人はどんな人なのか。

歌に関してはド素人の私であるが、音痴であるからこそ考えてみることにした。以下考察を述べるのでよければお付き合い願いたい。

①音程が合っている

初っ端から意見を覆してしまうが、やはり「音程が合っている」ことは絶対条件であると思う。いくら絶対音感やテクニックを持っていても、これがなくては始まらない。逆に「絶対音感持ちの音痴」なんて人も世には存在する。他にも、リズムが合っている/はっきり発音する/息の正しい使い方等がある。

②条件に左右されない

風邪や花粉症の場合は別として、上手い人はどんな条件でも上手い。お風呂で歌うと普段より上手く聞こえる、という経験をした人は多いと思う。私も「あれ?何だか私って意外と上手い!」と錯覚してしまう。風呂場内は上手く聞こえる条件が揃っているのだ。
ところが上手い人はどんな条件でも上手い。場所や心理状態に左右されない。声が響き難い所でも観客が好意的でなくても、普段と差が殆どない。歌手がコンサート会場で歌った時CDと全く同じなことを「口からCD音源」というが、流石プロだと思う。

③音域が広い

私は女にしては声が低い方だ。そんな私が女性歌手の歌を歌うとどうなるか。AメロBメロは大丈夫だ。しかしサビになると高すぎて声が出なくなるのだ。従って、声が高めの男性歌手の歌はそれなりに歌える。しかし歌が上手い人は基本的に音域が広い。音域が広いと、必然的に歌える曲が増える。音を外すこともなくなる。時々「昔は上手かったのに下手になった」という歌手がいる。あれは年齢を重ねたことにより当時の音域が出なくなった、もしくは喉を酷使し過ぎて声自体が出なくなってしまったのだと思う。

④テクニックがある

歌唱に関する技術はいくつがある。例えばビブラート、ファルセット等。使える数が多い程、表現が広がる。


他にも色々あると思うが、ここで少し話を変える。「歌が上手い=音程を外さない」だけではないのと同様に、

「歌が上手い=歌うのが上手い」

ではないと思っている。もちろん、両方を兼ね備える人も沢山いる。では「歌うのが上手い」とは、どういう人を指すのであろうか。「歌が上手い」の定義ではあえて言及しなかったが、

「曲に感情を乗せられる人」

これだと思う。いくら歌が上手くても、歌詞の意味を理解せず感情が込もっていなければ。「あの人は歌が上手いね」で終わり、特に印象に残らないのではなかろうか。

だから多少音程がズレていても、「歌うのが上手い人」は存在する。逆に「音程は合ってるけど下手に聞こえる」という人も偶にいるが、その場合は声質で損をしていたりする。

音楽業界で長く活躍するには、運や才能や戦略など様々な要素が絡む。好きだけじゃ続かない世界だか、もちろんその気持ちを持ち続けることも大切だ。それに加えて、歌も歌うことも上手い、声質が特徴的で人を惹きつける、喉が強く変わらず歌え続けるetc…。そういった人達が私達の、時には殺伐とした日常に潤いを与えてくれているのではないだろうか。

余談としてこの文章は、冒頭で登場した父に「引用の羅列」と酷評されてしまった(^_^;) 
自分でも気付いてはいたが、せっかく書いたので消さずに残しておくことを記して終わる。

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