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ヤマザキマザック美術館

各時代ごとに部屋が4つわかれていてその時代にあった内装になっています

最初の部屋のロココ絵画ではボテロがバージョンズで描いていた画家ヴィジェ・ルブランの作品があって
この感じがボテロの魔法にかかるとあんな風になるんだなぁって並べて見てみたいなぁなんて思ったり

エリザベト・ルイーズ ヴィジェ=ルブラン『リラを弾く女性』(Femme jouant de la lyre)

3つ目の部屋には
ジュール・パスキンの『椅子に座る女』
「真珠母色」といわれる色彩で描かれた
淡く、やわらかくてあやうく
揺蕩っているような世界
パスキンの絵にはいつも魅せられてしまう

同じ部屋にはモディリアーニが見いだした
シャイム・スーティンの絵がたくさんあって
すごく驚きました
とても内向的だったと言われるスーティン
そんなスーティンが心を開いていたのが
モディリアーニ
モディリアーニが亡くなってしまって
失意の中描かれた『ふしのある木』は
混乱や喪失、悲しみ、痛みが
キャンバスに刻み込まれてるみたいで
ヒリヒリした感覚がこちらにも伝わってきます

このスーティンの描いた『ふしのある木』が
モディリアーニの描いた
『ポールアレクサンドル博士の肖像』の
向かいに展示されていて
まるでスーティンの悲しみを
優しく受け止めているようで
なんか心が温まりました

アメデオ・モディリアーニ『ポールアレクサンドル博士の肖像』(Portrait du Docteur Paul Alexandre)


本当に目眩く画家たちの作品に圧倒されます

一気に300年を駆け抜けたかのような
300年を体験してしまったような
不思議な感覚

またゆっくり鑑賞したいと強く思える
素敵な展覧会でした

作品リストを作ってほしいなっておもったら
HPに所蔵品検索ができるページがありました
ヤマザキマザック美術館
秋の所蔵品展
2022年10月23日(日)まで

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