前世療法……前世

生まれ変わった後、明治時代ぐらいだった。
私は結婚式をしていた。
彼はひざまずき私の手にキスをした。
親の決めた結婚なのに、 私たちは仲のいい夫婦で幸せに生活した。
子どもは娘が一人しか見えない。
メアリーだと思う。
そして、彼はすぐ、亡くなってしまう。
彼が亡くなって、私たちは経済的に困窮する。 先生が「お仕事か何かをしましたか?」 と聞いた。「お針子」と答えた。
私はお店を持っていて、お客様がたくさんいて、 賑わっていた。
商売繁盛していて、娘と一緒に ドレスを作ったりしてる。 その中に彼の妻がいた。
「じゃあ、彼の奥さんとも仲良くやっていたんですね。」と先生に言われたら、

「いえ、見下されてます。バカにされてます。」 が沙織の答え。
相手はドレスを頼むぐらいの社交界のマダム。 こっちは仕事で働く単なるお針子。
ただ、店を持っていて、私は成功していたので、 かなり調子にのっていた。 我ながら、笑ってしまった。
「亡くなったときに行ってください。」と 言われた。 私はこの移動が苦手で、何度も、失敗したが、 今回も亡くなる直前に先生は 行かせたかったのに、 既に葬儀だった。

私は娘に店を任せて、亡くなった。
ちょっと待って!と先生に 「私の葬儀に最初の夫がいます。」と答えた。

私は誰に習ったわけでもなく、 幼少期から、洋裁が好きで、 浴衣なら和裁も出来、 バックとか小物も作れ、 介護用品も手作りしてた。
ミシンが食事を忘れるほど好きで、 世界の民族衣装のドレスはコスプレの趣味。
コレは前世の記憶らしい。

さらにメアリー。
調理班にいたのだが、 事業所が迷走していて、 新しくキレイになったばかりの厨房なのに、 調理班がなくなり、 メアリーはミシンが使える人が少ないから…… と縫製班に移動。
元々、 リコーダー袋の紐通しは職員よりも手早い。
幼少期から、ビーズ手芸とか、得意で 指先が器用。 メアリーもまた、前世でのお針子時代の 記憶で出来るんだと思う。

私はこれらは映像ではっきり視えてます。

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