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人口170人の離島で5日間過ごし、時間の流れに癒される

山形県酒田市の飛島(とびしま)に5日間滞在。
人口約170人の離島で、知り合いがいるのでずっと行ってみたかった場所。

羽田空港から庄内空港へ1時間のフライトののち、酒田港へ移動。
酒田港から75分の船旅で飛島に辿り着きました。

定期船とびしま

冬は4割が欠航

この船、10~3月は1日1往復のみ。しかも海が荒れることも多く、4割が欠航するそう。出航したとしても荒れていた場合、酔いと戦いながらの船旅となるため、なかなか厳しい道のり。

島にはコンビニもスーパーもないのに、渡りたいと思っても本土側に渡れない。徒歩圏内にコンビニがあり5分間隔の電車に乗ればショッピングセンターに行ける生活からは想像もつかない暮らしである。

船が出るかは天候によるので、当日の朝に出航するかどうかが発表される。
予定が全然立たない。

実際のところ私も、日曜~土曜の7日間の滞在の予定が、5日間になった。
日曜に飛行機を取っていたので庄内空港に飛んだのだが、,港についてみると船は出るけどすごく荒れるとのことで、酔いやすいため本土側に1泊。

月曜に飛島に渡り、火曜、水曜、木曜は欠航。
本当は土曜に帰る予定だったが、土曜、日曜が欠航になるかもしれないとのことで、金曜に飛島を立った。(結局、土曜は出航した。)

他に交通手段がないので(緊急のヘリポートはあるけど)、船が出ないと島から出られない。旅館目線でいうと、船が出ないとお客さんが渡ってこれないのでその日の宿泊はキャンセルになるし、逆に今いるお客さんは延泊することになる。

そんな予定の立ちにくい生活だけど、住んでいる方々の、柔軟に、しかし着実に仕事や生活を進めていく姿はたくましかった。
3日連続で欠航になった島で過ごした日々は、物事を大きく、長い目で捉える視点を与えてくれた。

と、ここまで書いたが、4~9月は1日2往復出ているし、欠航することも少ないそう。
私は知り合いの旅館に子連れで宿泊しに行ったので、逆にオフシーズンの方がゆっくりできるね~ということでこの時期にしたけれど、そのような事情がない限りは春~夏がオススメである。

季節、天気と共に在る暮らし

5日間過ごしてみて、しまびとと話してみて、季節、天気と共にある暮らしだな~としみじみ思った。

漁が盛んな時期は忙しいけれどそうでもない時期もある。
シーズン中は観光業も盛り上がるけど、そうでもない時期もある。

数分の遅延にピリピリする都会の生活とは違い、時間の流れがゆっくりというか、なんというかスケールが大きい

移動・滞在中の過ごし方も、海が比較的荒れていないときを狙って移動する、天気が良い日に夕陽を見に行くなど、常に天気と共にあった。

大学・大学院では農業関係の研究をしていたこともあり、そういった季節や天候による影響は比較的なじみのあるものだと思っていたけれど、

卒業後は会社員として、夏も冬も、雨の日も風の日も、変わらず会社に行って仕事をする暮らしをしていたので、天候に左右される生活は新鮮だった。

夕陽を見ると、コンサル激務時代に「夕陽を見れる生活をしたい」と思っていたことを思い出す。
その夢は子育て生活をしている今、叶っている。


多拠点生活の形もいろいろ。心地良い環境でただ暮らしていく

冬は厳しめの生活になるため、春~秋は島で暮らし、冬は本土側で暮らす生活スタイルの人もいたそう。

流行り?の多拠点生活を昔から地でやってらっしゃる方がいる。
生きていくために自然ととった選択なのだろう。
どこに住んでいても、日々目の前のことに向き合い、ただ生きていくということは同じ。

私が多拠点生活を目指す理由は、大切にしたい自分を取り戻して保つため、というような理由からだけど、季節や仕事の事情に合わせて環境を変え、自分にとって心地の良い状況を整えて日々を生きていきたいなと、改めて思った。

人が良い

島に限らず地方移住もそうだが、暮らす上で人との繋がりがやっぱり一番のポイントだと思う。

飛島には、島周辺を支え、盛り上げている合同会社とびしまという存在があり、30代のメンバーを中心に活動している。私が今回飛島に滞在したのも、彼らとの繋がりがあったから、皆さんと時間を過ごしたくて会いに行った。


有料ガイドをお願いできたり、シーズンには短期アルバイトを募集していたり、島暮らしの相談ができたりする。
人口の少ない地域の情報はなかなか手に入れづらいので、このような活動はものすごく有難いなぁと思うし、頼りになる皆さんは本当にかっこいい。

私にも何かの分野で頼れる存在になれるように頑張っていきたいな、と励みになった。

【番外編】夕陽が沈む時間帯に羽越本線に乗る

今回、復路は飛行機ではなく上越新幹線を使ったのだが、上越新幹線に乗るために新潟まで移動する際、海沿いを走る羽越本線に乗り、ちょうど夕方だったので、とっても綺麗な夕焼けを楽しむことができた。
(15:00 定期船とびしまで酒田港着、JR酒田駅に移動し、15:56 酒田⇒18:01 新潟に乗った。)

車窓からの風景。写真では伝えきれない贅沢な時間だった

どこかに夕陽を見に行くとき、立って眺めることになると、それほど長い時間眺めることはあまりしないのではないかと思う。
電車旅だと、座ってボーっとしているだけで、夕陽が沈む様子や、沈んだあとのグラデーションが変わり続ける空など、変わりゆく景色を楽しむことができる。
日本海に沈む夕陽を眺めながらの電車旅は最高に贅沢であった。


いつもと違う暮らしをしてみよう

私が今回のnoteに書きたかったのは、今とは違う環境に行ってみると、違う暮らしを当たり前にしている人たちがいて、自分の暮らしに対する見え方も変わるということ。もし今の暮らしに違和感を持っていたら、今とは違うものに変えていける可能性もある。

視野が広がり、物事を大きく長く捉えられることは、日々の活力になる。
いつもと違う暮らしをする期間を、これからも定期的に取り入れていこうと思う。


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