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わかるけど、言い方って大事やん

※写真と本文はまったく関係ないよ!

大学生の息子が、マイナンバーカードをつくった。マイナポイントが目当てである。
とはいえ、授業や自動車学校と彼は彼なりに忙しく、平日昼間に市役所にいく時間はない。

こういった、申請ものや自治体ものは、うちでいうと私以外やらない。自分の名前で封筒やハガキがきていても開封さえしない。
至急、と思われるものもだ。


これはひどい。私がいなくなればやるのだろうか。

のっけから若干愚痴になったが、このさきも愚痴である。前向きな力が湧いてくるような文章にはならないと思うので先に書いておく。

かくして、マイナンバーカードができたから取りに来い、というハガキが送られてきた。
ネットで取りに行く日を予約せねばならないらしい。

私がしかたなくスケジュールを空け、市役所にいくことになった。
いろいろと事情はあるのだろうが、郵送してくれるルートはなかったのかな、なんて思ってしまう。

代理人の受け取りになるので、息子の指定人同意欄にサインをさせ、本人確認書類を持ち市役所へ。
窓口にいき、息子のマイナンバーカードを受取にきた旨を伝えると窓口の女性が眉間にシワを寄せた。

「ご本人は?」
「学生なので、私が代理できました」
「あ、それだめなんですよ。」
「代理人指定の欄もありましたが」
「それ、そういう軽い代理人じゃないんです。重病で動けないとかの代理人なんです」

軽い代理人はだめ?
そうなの?

「今日でなくてもいいので、ご本人が取りにきてください」

ネット予約からやり直しということか。

自治体や金融など「ご本人様が」のルールは何をいっても変えられないのは知っている。
私自身もその融通のきかない中で仕事をしてるので、人様のことは言えない。

ルールはルールであり、担当者の権限ではどうにもできない世界だからだ。

いくらこの女性にぼやいたところで、なにも変わることはないし、お互いの時間の無駄ということははなからわかっている。

だけど、それでは収まらない何かがムクムクとわたしの中に生まれてきてしまう。要するに、言い方が嫌だったのだろう。

言われていることはわかるし、私が確認していなかった事柄もあるのだろうが、
おいおい、「その言い方」だよ。
と個性学moonの私は思ってしまう。

「本人じゃないとだめ」
「最初からやり直して」

事柄はそうだろうが、
「来ていただいて申し訳ないのですが…」
「面倒だとは存じますが、国で決められたルールなのですみませんね」
などのひとことがあるなしで印象はまったくちがう。

ルールはしかたない。守るべきである。

ただ、そこに個人の事情やスケジュールなど合わせてきている者の気持ちも配慮してほしいのだ。

moonの特徴はよくも悪くも「相手次第で対応を変える」ことにある。

文章にすると自分の稚拙さがまことに恥ずかしいのだが、
こういう対応にはそれ以上に愛想悪く返すのがまた、moonの私である。
頷きもせず、相手の目をじっと見て「そうですか」とだけ言って
くるっ、と向きを変えてかえってきた。

きっと市役所窓口の女性からは「なにあれ!できないことはできないのよ!」と思われたに違いない。
なんなら、夕食時に愚痴として女子会のネタになってるかもしれない。

だけどしかたないのだ。私はやられたらやり返す、心が小さい中年なのだから。

最初から最後まで愚痴でした。
こんな話をみなさん読んでくれてありがとう(笑)




  



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