見出し画像

個性をつぶすな。

私はもうすぐいまの仕事で9年めを迎える。出入りが超激しいカタカナ系生保である。

先日入社の挨拶があったら、来月は退社、ということもわりとある。もうそれに慣れてしまった自分がいる。

うちは男性、しかも家庭持ちが多いので、やはり家族を食わせる、継続的な数字を作るのは大変だ。

みんな並々ならぬ思いで仕事をしているだろう。ほんとうに、頭がさがる。

わたしなんかは、主人がサラリーマンなので彼らに比べればまだ身軽だろう。

前の仕事の方が週給二日で給料も良かった。そんな職場を辞してこの仕事につく人も多い。

いろんなマーケティングがあるだろうが、

主に土日祝がいわゆる稼ぎ時だから、妻子のために、少しでも数字を作ろうと仕事にのめり込むほど、自分の家族は後回し、になることも多いだろう。

この仕事をはじめて、何年かで数字が立ち上がらないと、

家庭がうまくいかなくなり離婚する人もいる。

あくまでも私の私見ではあるが

この仕事をしている上で男性の離婚はマイナス、女性はプラスだと感じる。

あくまでも、私見ですよ。

やはり、男性のピシッとしたスーツ、きれいな靴、顔色のよさ、清潔さなどは妻の内助の功があってこそだ。輝きの三割くらいは、安定した家庭、帰れば待ってくれてる家族が保ってくれているのだと感じる。

これが、やはり独りになられると

手が回らないのだろう、食生活もかわるだろうしスーツにはシワが目立ち、肌もくすんでこられる。

しかも、そういう印象はお客様にもわかってしまう。

逆に、女性の離婚は、もちろんケースにもよるだろうが「今まで家庭にさいていた時間」を自分に回せるため、ますます輝かれる方が多い気がする。

お客様も応援してくれる方が多いと聞く。


よくもわるくも、人生観の変わる仕事だと思う。

わたしは、数字的にはまったくエースではない。会社には申し訳ないけど。

仕事をやりすぎると体に響いて次の日が使い物にならなくなるし、コロナでメンタルをちょっと病んでしまったので、今はボチボチやらせてもらっている。

放り出されないだけありがたいと思う。


この仕事は長く続けていけばいくほど、

お客様の分母数も多くなる。
そこでなんとか回ってくる。
短期的な数字ももちろん大事だが

それ以上に

長く続けるのがいちばんだ。

しかし、若くして入社してくる子達が2.3年、早ければ1年でぼろぼろと辞めていくのは辛い。

その後の人生、うまく回れば「いい経験だった」で済むだろうが、

多かれ少なかれ、自身のプライドにも家庭にも傷を残して辞められるケースが多い。

なによりも、その営業マンを信じてくれたお客様を裏切ることにもなる。


このわるい流れを、止めたい。

そう思って、個性学をベースに新人たちのカウンセリングもどきをこそっとやっている。

だけど、「エース」ではない私の話は、マネージャー陣にはハナクソにもならない。だから全社的には広がらない。

現場の営業マンが、「コイツいま悩んでて。ちょっと話してやって」

と託されて少しずつひろがっている。
少しずつだけど。

小一時間話すと、笑顔が出てくる。

「そう!それが苦手なんです、できないんです」

それは個性であるから、

できなくて悪くもなんともない。逆にあなたはこういうことが得意なのではない?

と問うと、

「はい、それはすごく得意です!ただ、それができても別に役にたたないし・・」

と言われる。

そんなことない!ひとりで活かせなければ、
その強みを欲しい人と組めばいい。

と伝えると、とても意外そうに、
でも嬉しそうな顔になる。



いろんな個性がある。

すごくいい着想はあるけど行動がともなわず、
考えるだけで終わってる人。

自分で「やりたい!楽しい!これ伝えたい!」
と思ったら全力疾走する人。

↑これ、私(笑)


とても知識が豊富だが、人の心をつかむのが苦手な人。

人の心をつかんだり、顔色を読むのが苦手な人は、それが得意な人と組めばいい。

考えなしに人と会うだけで成果にならない人は、戦略を考えるのが得意な人と組めばいい。


みんな自分と違うタイプの成功者の話をききたがる。

自分にはないものを持ってる人は魅力的だし、憧れるから。


ただ、自分に置き換えて実践するも、うまくいかない。当たり前だ。

その人がうまくいったのは、そのやり方とパーソナリティーが合致しているからだ。

そこを踏まえて聞くと、ずいぶん心はちがうのだが

真面目な人ほど、「あんなふうにできない自分はダメだ」

と思い詰めてしまう。

それが加速していくと、
自分のいいところが見えなくなる。
せっかく素晴らしい個性があるのに。


個性をつぶすな。

あなたは、あなたのままでいい。

ピリカグランプリの賞金に充てさせていただきます。 お気持ち、ありがとうございます!