見出し画像

すがりつく足は、沢山あった方がいい

子どもがぐずることが多くなった。抱っこぐせというのか、おろすとこの世の終わりのような泣き声と共に、立位を保持できず崩れ落ちる。朝起きて朝ごはんの椅子にも座ってくれず、仕方なく膝の上でアニメを見せながら、遠い机に手を伸ばしながら自分と子どもの食事を摂ることもしばしばだ。自我の芽生えかわからないが、骨が折れる。

今日は休日で天気も良いので夫と3人で公園に出かけた。遊具がある公園には、子ども連れがたくさん来ている。1歳3ヶ月の子どもは、まだ滑り台などは難しいかなと思うが、揺れる馬の遊具くらいはいけるかなと乗せてみたところ、例の崩れ落ちと共に号泣が始まった。遊具どころか、芝生にも砂場にも、平均台のような台の上にも立ってくれない。大好きなボールを隣でポヨンポヨン鳴らしても、不機嫌はおさまらない。

仕方なく、夫が抱っこしたまま芝生を歩く。大人だけでも楽しむかと、子どもを抱いたままボールを蹴り合う。子ども、少し笑顔。次に、キーパー役が子どもを抱いてPK戦を行う。子どもは空中でキャッキャっと楽しそうに笑っている。

今だ。子どもを芝生にそっと置く。たちまち崩れるように芝生に倒れ込み、仰向けになってジタバタする。そしてごろんとうつ伏せになって、すがるように夫の足の方によたよたした足取りで近づいていく。

この時に、なぜか夫の方ばかりに行くのだ。子どもを芝生にどっちが置こうが、行くのはいつも夫のところ。なぜ?こういう時って、母親の方に来るものじゃないの?夫を遮るように視界に入り込んでも、それをすり抜けて夫の方へ。私は視野に入っていない様子だ。

「普段いないから、お休みの日ぐらいパパと一緒にいたいんだねー!」などと負け惜しみをいいながら、普段まとわりつく我が子を振り払い放っておくことがあるからかなと思い返す。同時に、他に誰かいることでこの泣き声を自分で対処しなくて良いことにすごく心が軽くなった。