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保育園の先生の声かけに学ぶ、溺れる者の救い方

子どもが夜中の1時から4時過ぎまでずっとぐずっていた。
私の右腕を枕に寝ていたのだが、手が痺れてきたのでそっと手を抜いたことで目が覚めてしまった。寝た子を起こすなとはこのこと。それからエンドレスで泣きじゃくる夜が始まった。ガッデム。

うちの子は育てやすい子のようで、今まで夜泣きもなく過ごして来た。体調が悪かったりおしりカブレのため単発で夜寝ないことはあったものの、わりと苦労せずによく寝てくれていた。

しかし今回は、本当に何をしてもだめだった。お茶を飲ませたり、加湿器を持って来て部屋の湿度を上げてみたり、暗闇で絵本を読んでみたり、私の腹の上、夫の腹の上でトントンしたり、起きてゆらゆらしてみたり、歌を歌ってみたり、ありとあらゆる方法を試したが、全然寝てくれない。

頭をよぎるのは、「これが噂のイヤイヤ期か?」「これから毎晩これが続くのか……」「体調が悪いのか?金曜日に休めない仕事があるのに……」。半分眠った脳裏に不安が一気に渦を巻く。なんとか明け方になって寝てくれたが、起きてからも椅子にも座らずイヤイヤ大騒ぎだった。げっそりしながら保育園に連れて行き、先生にことの顛末をお伝えした。すると、

それはお母さんもお疲れでしたね。昨日は年末年始を挟んで久しぶりの保育園だったから、興奮していたのかな?今日は二日目だから、きっと今晩は少し良くなると思いますよ。

そう声をかけてくれて、ものすごく救われた。そっか、環境の変化に興奮。確かに一週間以上保育園行ってなかったもんね。

理由がわからないと、ただただ不安が募る。一度起こったことが永遠に続くような気がして、先の見えなさに絶望する。自分の不確実性への耐性のなさにげんなりだ。

初めての子育ては、そんなことの連続だ。そんな中、保育園の先生のことばにいつも救われる。私への労い、そして経験からくる見解の提示、そして先生なりの見通しの提示。完璧だ。この先生の声かけは、いつも本当に勉強になる。

大好きなこの先生が来年も異動にならないことを、ただただ願う。今晩は眠ってくれますように。