ニンジャスレイヤー二次創作SS「トラップ・ヴァーサス・ニンジャ」

【この記事は?】
ニンジャスレイヤー222企画に合わせて何かをやりたかったので、オリジナルキャラを主人公にしたニンジャスレイヤーの二次創作小説を書いてみました。時系列はAoM時代のシーズン4のプレシーズン・エピソードあたりです。

灰色のメガロシティ、ネオサイタマ。重金属酸性雨を降らす厚い雲に包まれた都市は、雨に反射されたネオン看板の光により人工的な色彩を放ち続ける。行き交う人々が見上げる数多くのビルは、暗黒メガコーポを始めとした企業やヤクザ組織、カルト集団の居城だ。月破砕前後で多くのことが様変わりしたネオサイタマであったが、善良な市民にとっては自分たちを守ってくれる組織が変わっただけなのかもしれない。

ネオサイタマの外れに、ワナ・バイ社という小さな暗黒メガコーポが買い占めた私有地があった。森林が続くその前に「ここから私有地」「立ち入り禁止」「入ると死ぬ」と書かれた紙が看板に貼られていた。そのそばで、私有地にある建物を睨む女がいた。周囲の風により短い髪をなびかせ、直立不動であった彼女は、鍛え抜かれた腕と足を動かし、私有地へと躊躇いなく侵入した。

ブガー!ブガー!ブガー!足を踏み入れた瞬間、森の奥から防犯ブザーが鳴り響いた。そして数秒後、機械的な音声が流れる。「ここはワナ・バイ社の私有地ドスエ。アポイントがないイディオットは即刻引き返すドスエ」その直後、女はオジギをして、アイサツした。「ドーモ。クライマーです。この先にあるクソッタレな建物をブッ潰しにきました」

◆◆◆◆◆◆
ナツにニンジャソウルが憑依したのは数日前のことだった。それまでの彼女は短距離走が得意な大学生であった。いつものように街中で走り込みの練習をしている最中に、そばを通ったビルの突然の爆発炎上に巻き込まれ、死の淵に追いやられた。そして、彼女はクライマーというニンジャになった。

全能感に酔いしれていた彼女であったが、ニンジャリアリティショックの影響によって、ナツの周囲には人がいなくなった。そして全能感も薄れ、これまで好きだった陸上にも興味を示さなくなっていった。しかし、友人のアヤだけはそんな彼女の側にいたくれた。アヤはナツをいつも支えてくれていたが、行方不明となった。

アヤの足どりを追っていたナツは、消えたと思われる現場にいたヤクザをインタビューした結果、ワナ・バイ社に誘拐されたことを知った。ワナ・バイ社は驚きをもたらす建築業社という名の下、侵入者トラップや違法監視システムの製造を生業とする暗黒メガコーポである。浮浪者や無軌道学生を誘拐しては、実験台にするという噂も流れていた。

クライマーは森の中を駆け抜ける。彼女が進んだ道には、折れたバンブーや倒れた木、緑色の血を流している3体のクローンヤクザが転がっていた。「GRRRRRR!」クライマーの目の前に獰猛なバイオパンダが立ち塞がった!バイオパンダは爪を振り下ろす!「イヤーッ!」クライマーは側転で攻撃を躱し、バイオパンダの死角に入り込むと脇腹にストレートをくらわせる!「アバーッ!」バイオパンダはそのまま倒れる!

クライマーが森を抜けると、ネオサイタマには似つかわしくない砦めいた大きな建物があった。入り口は開いていた。「アタシを歓迎してくれるッてこと?上等」クライマーは軽く準備運動を行ったのち、砦の中に侵入した。

静まりかえったロビーを歩き続け、石造りの大広間に到達したクライマーの目の前に広がったのは、ニンジャのためのトレーニング施設を思わせるフィールドであった。異様に狭い足場。その下でグツグツと泡を出すマグマ。天井には鋭い竹槍が紐で繋がれている。「アバーッ!」遠くで悲鳴!その数秒後、クライマーはニンジャ第六感により飛来物を回避!彼女のニンジャ動体視力により、それがスリケンであることを知った!

「ドーモ、クライマー=サン。私はワナ・バイ社CEOのヒートトラップです」斜め上の壁に備え付けられた音声機からの声だ。「ニンジャの実験台は実際珍しい。私有地に無断で入ったことは大目に見てやろう。最も、君はもう二度と帰れなくなるがね」ガシャン!クライマーの後ろで扉が閉まる音が聞こえた。ナムサン!分厚い鉄扉が彼女の逃走を許さない!

「ドーモ、ヒートトラップ=サン。クライマーです。逃げるつもりなんてないよ。アタシは友達をあンたから取り返して、この建物を壊しに来たんだから。イヤーッ!」クライマーはスリケンを投げて音声機を破壊したのち、奥へと歩き始めた。

ニンジャであるクライマーにとっては、罠を回避することはベイビー・サブミッションであったが、それでも常識を超えた数のトラップによって無傷というわけにはいかなかった。「イヤーッ!」クライマーは数メートルの間隔がある崖から崖を跳躍により飛び越えた。着地の瞬間に地面が崩れ、彼女はバランスを崩す!「イヤーッ!」落下直後に崖に掴まり、危機から脱出した!ドボン、ドボンと石がマグマへと落ちていく音が下から聞こえた。

「ハァーッ!ハァーッ!」崖をよじ登り、その場で手をつく。その直後、クライマーのニンジャ第六感が警告を告げる。「イヤーッ!」彼女は前転をして前に進む!その0コンマ数秒後、彼女のいた場所に大岩が降ってきた!KRAAAASH!大岩は地面もろともマグマに沈んでいった!「休ませてくれないというワケね」クライマーは舌打ちをして立ち上がり、足にキアイを入れ、慎重に歩き出した。

その数分後。ターン!クライマーは目の前の扉を開ける。左右に壁があり、他には何も変哲もない下り坂の一本道の部屋であった。クライマーは嫌な予感を感じながらエントリーして数メートル歩くと、彼女が入ってきた扉が閉まった!そして天井に開いた穴から大岩が落ち、彼女めがけて転がり始めた!

「クソッ・・・!」クライマーは走り出した。細い一本道しかないこの部屋では左右に避けることは出来なかった。ただひたすら走り続けるしかなかった。だが奥からスリケンが放たれ彼女を襲う!クライマーは最小限の動きでスリケンを躱し、またスリケンを投げて相殺するも全てを回避することは不可能!「ンアーッ!」クライマーの腕や足に新しい傷が生まれる!

「アッ!」スリケン回避に集中したことが仇になり、彼女はバランスを崩し転んでしまう。すぐに立ち上がろうとするも、これまでの積み重なった痛みが彼女を膠着させた。ナツが背後を振りむと、大岩は彼女を踏み潰さんと無慈悲にも近づいてくる。彼女のニューロンにソーマト・リコールめいた幻覚が現れた。ナツが走っている時に見かけた笑顔のアヤが現れては消えていった。「もうちょっと、走り込みの練習をしていたらよかったかな・・・」ナツが全てを諦めかけた・・・その時!

「Wasshoi!」

KRAAAAASH!遠くで扉が壊れた音がした数秒後、「イヤーッ!」というシャウトとともに畳数枚分まで迫っていた大岩が突如砕かれた!「ンアーッ!」砕かれた岩の大量の破片をその身に浴びるが、どれも致命傷には届かない傷であった。砂煙が晴れると、クライマーの目の前に赤黒のニンジャ装束を着た男が立っていた。

「ドーモ。ニンジャスレイヤーです」赤黒のニンジャはアイサツをした。「ドーモ、ニンジャスレイヤー=サン。クライマーです」クライマーもアイサツを返した。「あンたは一体・・・」ナツが問いかけたその直後、「イヤーッ!」ニンジャスレイヤーはスリケン投擲!飛来してきたスリケンを相殺した!

「グダグダ話している暇はない。おれは先へ行く」ニンジャスレイヤーはそう言うと足早に奥へと進んでいった。「ちょ、ちょっと待ってよ!」ナツは立ち上がり、ニンジャスレイヤーの後を追った。負傷した足を引きずりながら歩く彼女の目の前には、行き止まりを示す壁が立ち塞がった。

「ウソでしょ・・・?あの人はどこに行ったの?」ナツは左右を見渡すが何も見当たらなかった。だが、上空から何かを蹴る音が聞こえ、ナツは上を見上げる。天井は抜けており、ただ暗い闇が広がっていた。「まさか、ここをよじ登れッての?」彼女は辟易した。

ニンジャスレイヤーは己の手を使い、この壁を這い上がっているのだろうか?否。彼女のニューロンには、あの赤黒のニンジャが左右の壁を蹴り続けることで登っているイメージが思い浮かんだ。ナツは自分にもそれが可能かを自問自答し、ボロボロの足を触りながら首を横に振った。「ああもう!」ナツは石壁の隙間に手を差し込み、上へとゆっくりと登って行った。

◆◆◆◆◆◆
ブガー!ブガー!ブガー!「緊急事態ドスエ。緊急事態ドスエ」社長室で憤怒の表情を露わにしているヒートトラップは、机を叩きつけた。「おい、何がどうなっている!」ヒートトラップは電算室に呼びかける。電算室でキーボードを打ち続けているエンジニアは青ざめた表情で叫んだ。「アイエエエエ!ロ、ロビーで何者かが大暴れしています!物凄い勢いで牢屋に向かっています!」社長室に備え付けられたテレビに、オレンジの髪の女が警備員やヤクザを一人、また一人と打ち倒している映像が映し出された。

ヒートトラップは再び机を叩く。「そっちはどうでもいい!そんなことより!侵入者は女ニンジャ一人じゃなかったのか!?」別のテレビに映し出された映像を見ながら、彼は叫び続ける。「我が社の!俺の!自慢の罠が!全滅だと!?どこのイディオットだ!」そのテレビには、無傷のニンジャが映し出されていた。「忍」「殺」の文字が彫られたメンポは不吉なアトモスフィアを漂わせる。

「アイエエエエ!?最後の大橋も突破されました!」エンジニアが報告する!「クソーッ!」ヒートトラップは机を破壊し、側に備え付けたボタンを叩く!「アバーッ!?」エンジニアに高電流が流れ、彼は感電死した!ターン!社長室の扉が開き、テレビに映し出された映像と同じ顔をした男が闇の中からエントリーした。「ドーモ、ヒートトラップ=サン。ニンジャスレイヤーです」赤黒のニンジャはアイサツした。「ドーモ、ニンジャスレイヤー=サン。ヒートトラップです」ヒートトラップは抑えきれない怒りを込めたアイサツをする。

「貴様のくだらん遊びで迷惑がかかっている奴らがいる」「くだらん遊びだと?」ヒートトラップの殺気が膨れ上がる。「いいか、我が社はなあ!」「貴様の行いはだいたいわかった。遊びは終わりだ。おれが貴様を殺し、ここを潰す」ニンジャスレイヤーは話を遮り、カラテを構える。「ほざけ!」ヒートトラップもカラテを構え、ニンジャスレイヤーに迫った!

◆◆◆◆◆◆
ガッ!崖を登り切ったナツはその場で仰向けになり、しばらく休憩をとった。「ハァーッ!ハァーッ!」手もボロボロになり、スシの補給が必要になる程に彼女は弱り果てていた。その時、近くの扉が開き、アオザイを着たオレンジの髪の美しいウキヨが姿を現した。クライマーは立とうとしたが、立ち上がれずに膝をつく。「大丈夫ですか!?」ウキヨは心配した表情で近寄る。「誰?ここの人?」ナツは声を荒げながら尋ねる。「いいえ、私たちはこの城をブッ潰しに来ました!」ウキヨは手を強く握り、答えた。

「誘拐されてきた人を助けるための依頼を受けました。罪のない人を攫うなんてとんだ大悪党です!ところで、貴女は」ナツはよろよろと立ち上がり、オジギをする。「ドーモ、初めまして。クライマーです」「ドーモ。私はコトブキと言います」コトブキもアイサツを返した。「アタシも、ここには誘拐された友達を助けに来た。だけどこのザマ。情けないよね」ナツは自嘲するかのように言った。「とんでもありません!素晴らしいユウジョウです!牢屋はこの先みたいですから、一緒に行きましょう」コトブキはナツを奥ゆかしく支える。「アリガト」ナツもコトブキの肩を借りて、二人は歩き始めた。

クライマーとコトブキはやがて、薄暗い牢屋へと辿り着いた。「ブッダ・・・」「助けて・・・」「ヒヒヒィ・・・」そこでは死んだマグロのような目をした浮浪者や学生が放り込まれていた。「アヤ!」「ナツ!?どうしてここに?」ナツは牢へと駆け寄り、アヤも鉄格子に近づいた。「どうしてッて。助けにきたに決まってんじゃん」アヤはナツのボロボロになった体を見ながら涙を流す。「ありがとう、ナツ・・・」アヤはナツの手を握る。ナツも握り返した。

「ありました!」コトブキが牢屋の鍵を見つけ、すぐさま解錠した。ガコン!牢屋の扉は開き、囚人たちは外へと出る「おお・・・!」「ブッダが来たのか・・・!」「ヒヒヒヒヒャッハァ!」囚人たちは歓喜の声をあげ、アヤもまたナツを抱きしめる。「さあ、時間がありません!早くここから脱出しましょう!」コトブキが先導し、浮浪者たちはそれに続く。アヤとナツもコトブキに従う。やがて、ナツがコトブキと出会った崖まで着くと、ナツは立ち止まり別方向を振り向く。

「クライマー=サン?どうしました?」コトブキも立ち止まり、尋ねた。「ここのCEO野郎をまだブチのめしていない」「ニンジャスレイヤー=サンが行きましたから、じきにブチのめされるハズです。彼はとても強いですよ!」「・・・わかった。まずはアヤたちを逃さないとだね」「そうです!行きましょう!」コトブキは再び走り出すが、ナツはしゃがみ込み地面に手を触れる。そして、「イヤーッ!」DOOOOOM!地面を思い切り叩きつけた!「ナツ!?」アヤは驚き、ナツに近づく。「アイツを殴れない分、これで鬱憤を晴らしておいた」ナツはアヤに向けて笑顔を作る。アヤもホッとした様子で笑顔になった。

・・・その数分前!ヒートトラップは社長室から逃げ出していた!「なんなんだあの化け物は!」ヒートトラップは使い物にならなくなった右腕を左腕で支えながら走り続ける。メンポはボロボロで、体のあちこちには打撃による痣やスリケン傷が刻まれており、足を止めたその瞬間に自分の命がなくなることを直感していた。

「クソッ、こんな筈では!」ヒートトラップはこれまでの人生に想いを馳せる。浮浪者や弱者相手に罠を仕掛け、追い剥ぎをしていたモータル時代。そしてニンジャソウルが憑依し、暗黒メガコーポのCEOとなり実験と称して多くの人々を陥れ、彼らの苦悶に満ちた表情を優越感に浸りながら眺めていた黄金時代。だが今は、そのような絶頂期とは程遠い状況に見舞われていた。

「せめてあの狂人を道連れにしてやる」足場が脆い橋の上で、ヒートトラップは立ち止まった。ここは社長室と実験場を結ぶ道であり、その脆さは少しでも足に力を込めると崩れてしまう程である。元は挑戦者による社長室へのエントリーをヒートトラップ自らが防ぐための最後の砦であったが、ニンジャスレイヤーはヒートトラップとエンジニアの言い争いの最中にここを渡ったため、問題なく通り過ぎていたのだ。

「さあ来い、ニンジャスレイヤー=サン!」ヒートトラップは橋の中心で立ちはだかる。頬に汗が垂れ、数秒が数分にも感じる緊張の中、彼は赤黒のニンジャ装束の姿を認識した。ヒートトラップが足に力を込めようとしたその瞬間......DOOOOOOM!ヒートトラップの背後で大きな音が響いた!「なんだ!?」ヒートトラップは振り返る。その直後、地面に大きなヒビが生じ、石橋が崩れ始めた!ナムサン!クライマーが地面を殴った衝撃がここまで伝わってきたのだ!

「バカナーッ!?」ヒートトラップは橋の崩壊から逃げるように抗うがその抵抗は虚しく、彼は空中に放り出された。ゆっくりと落下していく彼が天井を仰ぎ見ると、そこには高く跳躍したニンジャスレイヤーの姿があった。「イヤーッ!」ニンジャスレイヤーは空中でフックロープを取り出し、反対側にある岩の突起物にロープを絡ませ、巻き上げ機構により身体を引き寄せた!そしてニンジャスレイヤーはヒートトラップと目を合った直後、彼に向けてスリケンを投擲した!「イヤーッ!」「グワーッ!」スリケンは命中し、彼の眉間を貫通!「サヨナラ!」ヒートトラップはなす術なく爆発四散した!インガオホー!

ヒートトラップの爆発四散の衝撃を受け、建物全体の崩壊が始まった。地面が崩れ、竹槍は粉々に破砕し、またはマグマへと沈んでいく。『ザリザリ...オイ、ニンジャスレイヤー=サン!終わったのかよ!?』ニューロンに男の声が響く。『殺した。コトブキの方はどうなってる』『たった今、捕まってた奴らと一緒に脱出したと連絡が来たぜ!お前もとっとと逃げろ!』『わかっている』タキとの通信を終えたニンジャスレイヤーは足早に建物から脱出した。

◆◆◆◆◆◆
数日後、ビルに挟まれた裏路地にて、その場に似つかわしくない女が二人いた。一人はビルの壁を交互に蹴り上空へと登っていき、もう一人はその姿を目を輝かせながら眺めていた。ナツはビルの最上階まで登り切ると、その場から飛び降り問題なく着地した。「スゴイ!」アヤは手を叩きながら称賛した。「慣れたら出来るもんだね、これ」ナツは服についたホコリを払いながら言った。

「やっぱ体を動かすのが好きだな、アタシ」ナツは独り言を呟く。それを聞いたアヤも首を縦に振る。「ナツはそうしている方が素敵だよ」「・・・そう」ナツは赤くなった顔を見せまいと別の方向を向く。少しの間沈黙が流れた後、ナツはアヤに背を向ける。「ねえ、アヤも上から見下ろすネオサイタマを見たいでしょ。背負ってあげるから見に行こう」「大丈夫なの?」アヤは恐る恐る聞く。「アタシを誰だと思ってんの?」「そうだったね」アヤはナツに身体を預けた。

「よいしょっと。・・・それでその後、ピザでも食べにいこっか」「いいね。あのウキヨの人にもお礼を言わなきゃ」「店の名前、なんて言ったっけ?」「えっと確か・・・ピザタキ?」「そうそれだ。しっかり掴まっててね。イヤーッ!」ナツは足に力を入れ、ビルの壁を蹴り始めた。屋上でネオン看板の光で彩られたネオサイタマの風景を2人で眺め、それからビルを飛び移りながらネオサイタマを駆け回った。


終わり

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