3がつ房じつ、十二

実家にいったときに、こどものころの写真をみた。
当時はいまひとつとおもっていた写真に写っているじぶんが、案外いい顔にみえた。美人ではない。いい顔つきいい目差し。
姉と妹と写っている写真もあって、もうこの少女のころにはもどれないんだなー、とちと切なくなった。だから、いまを、開いて、いきようとおもった。
おとうさんもおかあさんもさいしょから、おとさんとおかあさんではなかった。じぶんもおかあさんになって、そんな風におもえた。

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