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地球健康診断

「新しい生活様式」的な啓発記事が至るところに溢れているけど、一番分かりやすかったのは、NHK「未来スイッチ」の「一歩外へ出たら、そこはペンキ塗り立ての世界」です。

内科医の女医さんが、冷静な対応を求めようと、フェイスブックに投稿したのがきっかけだとか。このペンキは見えないけれど、石鹸で洗い落とせる!という、いいんだか悪いんだか分からない性質を持っているため、その性質を理解して日々対応しよう、というもののようです。その指針に基づいて行動することが一番分かりやすい。

私は凄く顔を触るので、そこが一番恐ろしい…ライナスの毛布、ならぬ、フェイスタオルが手放せない…外でも家でも、常にそばにないと嫌だ…

ともあれ、見えないペンキを想定して対処する日々が続いています。

やりすぎ


社会や経済は変わっていくのか? という疑問にも、あらゆる専門家が答えているけど、みんな「おそらく今までとは違う」的なニュアンスのことを言っていて、じゃあ具体的にどう変わるんだ!? という点は、専門的過ぎて分からない…

NHK(また? 回し者ではありません)のサイトで、三人の外国の経済学者が、「レジリエンス」という言葉を使っていたけど、意味としては、「復元力、回復力、弾力」「困難な状況にもかかわらず、しなやかに適応して生き延びる力」だそうです。

「グローバルサプライチェーンは今後、グローバルでなくなる」「効率を重視して必要なものを必要なだけ、必要な時に調達する“ジャスト・イン・タイム”的な手法から、いざという時に備えて在庫や予備のキャパシティーを用意する“ジャスト・イン・ケース”に軸足を移さざるを得なくなる。」「情け容赦ない資本主義から新たな形態に変わる。投資家のことだけを考えていられなくなる」

つまり、常日頃日本の一般家庭で行われている、災害に対する10日間の備蓄、というのが、全世界の企業で常態化する、ということ? 投資家優先の資本主義というのが、ホントにどう変わっていくのか、それはよく分からないけど…新たな形態って何?

「困難な状況を、しなやかに適応する」なんてことを、不安の多い社会で、人々に求めるのは難しそうです。「適者生存」みたいな感じも嫌じゃ。大企業のレジリエンスって、まずは人員削減みたいな気がするし、もともと適者だろうし。

だからこそ色んなところで、「相互フォロー」が起こっているのでしょう。

例えば、田坂広志さんが、「デュアルモード社会」というのを提唱しています。社会全体を「経済モード」と「安全モード」に切り替えられるよう、異業種提携などを通じてパンデミック時にも収入が減らない働き方、経済活動の方法などを構築し、そのような産業を興すため公的資金を投入すべき、としています。

現在でも、バス、タクシーの運転手さんが運送に回ったり、外国人実習生に変わって仕事をする人が増えたり、航空会社の従業員が医療用ガウンを作ったりなど、いろいろな業態が発生しました。それをもっと工夫して発展させ、われわれも一人一人、本職以外に対応できるスキルを身につけよう、ということのようです。

そして、子ども食堂や留学生に、様々な飲食業から、食材を提供された、という報道もありました。

「レジリエンス」(絶対覚えられない汗)と「相互扶助」はセットで考える、ということを目指していけたらよいですね。


哲学、人類学、歴史学の視点からの意見で、もっとも印象に残ったのは、(名前を失念してしまった)ある哲学者の方の意見です。

パンデミックで奪われたものは二つ、一つは忘れた…もう一つが、「移動の自由」。これは、虜囚と一緒だ、というのです。確かにそうだ…!

虜囚は、移動できませんね…世界中の人が囚われ人となってしまった。

一体何の罪で…!? 誰によって…!?

この解答はおそらく誰しもの心の中にうっすらと書かれているのでは…?

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パンデミックが地球規模の病気、と仮定すると、前回のスペイン風邪は、とりあえず自然治癒力に任せて収まった、という感じです。

地球が風邪ひいてます、治しましょう、今回こそ我らの科学力と知恵を結集して積極的に治していきましょう、と世界全体で団結してほしい。でないとすぐにまたぶり返すし、こじらせるかも知れないし、あと10年もしたらまた違う病気に罹るかもしれない。

個人的には、そろそろホントに本気モードで、「地球健康診断」とか「持続可能社会」なんかを目指す社会が来てほしい。

効率、利益、GDP一辺倒の世界水準をやめて欲しい。発展し続けなければならない、という呪縛から逃れたい。自然環境のことをもっと真剣に考えたい。

個人レベルでは、一体なにが出来るかなあ、と、考えていこうと思います。まずは、節約かなあ、やっぱり。水や電気、ガスの使い方。ごみを減らしミニマムになる。(食材は一応使い切れているんだあ…ヘヘヘ(*'ω'*))でもケチにはなりたくない。必要なことにはお金を使いたい。そのチョイスが肝心かも。そして自分の健康に注意しないとね…!


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ところでバイザウェイ、日本の省庁って、決算報告書も出さない怪しい組織にお仕事丸投げするパターンが多いのは何でですかね?(;´・ω・)

会計検査院ってところを、もっと独立性を持たせた大きな組織にしてほしいですね。(検察庁もね)。ところがその組織が大きくなると、またそれをチェックしなければならなくなったりして…どこまでチェックすればいいんだああああ

結局市民団体とか弁護士さんとかが頼りなのかなあ。そして、ジャーナリストの方も、アブのようにぶんぶんうるさく飛んで欲しいです。空気読まない重箱の隅をつつきますよ的な、ホントにそれでいいの!?と問題提起する役割が必要だ、と、ソクラテスも言ってたそうです。

生体情報ビッグデータを集めるにしても、またヘンな組織に任せたくないからなあ(;´・ω・)





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