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伝統性具「肥後ずいき」(昭和初期製造?)に触れてきた話―昔と今―

もうほぼ表題の通りなんだけど、江戸時代に誕生したとされる伝統的な性具「肥後ずいき」の実物に触れてきたよ。

パッケージ!
丁寧に扱えば、手に取ってもよい展示でした
年代物なので、とにかく慎重に…

肥後ずいきの「名前だけは聞いたことがある」という方も多いと思う。「肥後」の名前からも分かるとおり、熊本地方に江戸時代から伝わる性具。僕が見たのは紐状のもので、主にチ○コに巻き付けて使用する。

中身!
「優生堂薬院」の文字が…
優生思想が当時どんな風に認知されていたか分かる、貴重な資料

Wikipediaによると、

ハスイモの葉柄の皮をむいて乾燥させたものである。(中略)これに含まれる成分サポニンが男女の生殖器、とりわけ女性の膣に刺激をもたらし性的快感を与える。

Wikipediaより
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E8%82%A5%E5%BE%8C%E3%81%9A%E3%81%84%E3%81%8D

らしい。効果のほどは、もちろん分からない…けれど、400年という時間は、単なる偶然で残るには少々長い。個人的には、期待してもいいんじゃないかと思う。

取説!
申し訳程度の伏せ字になっているところが何とも

製造年は記載されていなかったのだけど、仮名遣いや販売元の「優生堂薬院」の名前から、おそらく昭和初期の製品だと思われる(優生保護法の前身、国民優生法は1940年・昭和15年に成立)。詳しい方、ぜひ教えていただきたいです…

こんな時代の性具を実際に手に取って見られる、なんて夢にも思っていなかった。大変に貴重な体験…本当に感謝です。

肥後ずいきの実物は「午睡書架」さんの「死遍 書肆ゲンシシャ京都展」で見られるよ。6月中の開催となるので、ご興味ある方は是非。他にも色々な珍品が見られます。

おまけ:

「肥後ずいき」は現代でも生産されていて、Amazonなんかで普通に買える。こちらも、ご興味ある方は是非。

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