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【839球目】セブンへのM&A提案

今週火曜日、8月20日の日経新聞のトップ記事が、『カナダの同業からのセブン&アイへの買収提案』でした。
規模は全く異なりますが、M&Aが身近に感じる私達にとっても非常に興味深い記事です。

今日は、そんなお話です。


セブン&アイ

この企業についての説明はいらないレベルで、私達の生活に身近な存在です。最近は、セブンのスムージーにハマっていますので、より身近に感じています。
そんなセブン&アイの時価総額は8月16日時点で約4兆6,000億円
コンビニ事業の頭打ち感やそれ以外の事業においての競争力の強化等の課題を抱えています。
コンビニやスーパー等の多様な業態を持つことが非効率とみられ市場の評価は高まっていない状況です。

そんな中で今回の様な買収提案。
以前だと、検討すらせずに反対して終わったのかもしれませんが、2023年に経済産業省から出された企業買収における行動指針に乗っ取って社外取締役で構成される特別委員会で検討を始めています。

企業買収における行動指針

経済産業省が策定した企業買収における行動指針はこちらです。
20230831003-a.pdf (meti.go.jp)

企業価値を高め株主に利益になるM&Aを活性化させるために策定されました。そして、買収提案を受けた取締役会の行動規範を纏めています。
その指針に沿っての今回の特別委員会の設置です。
企業を価値を高めること、そして株主の利益になる様なM&Aの提案は容易に断るべきではないと考えて良いと思います。

少し前ですが、第一生命がベネフィットワンに同意なき買収を提案しM&Aを実現しています。
私達もベネフィットワンを利用させていただいていますので非常に身近な存在としてそのニュースを見ていました。

よく考えると当たり前のことですよね。
企業価値を高める。それがイコール株主の利益になる。
新聞記事には記載がありませんが、企業価値が高まると社員にとってもお客様にとってもプラスになります。当然のことですね。

M&Aを通じて

M&Aでは、そこで働く人はある日突然知らされます。
いきなり、社長が変わる、オーナーが変わる、それはきっと不安でいっぱいになることでしょう。
2024年に入っても、三陽工業では3月に京都の高橋工業を4月に神奈川の深江工業のM&Aを実施し現在に至っています。

先月の鈴鹿8耐には、元高橋工業に所属し現在は三陽工業の滋賀支店に配属になっている社員と会うことができました。
もし、M&Aが実現していなかったらそんな機会もありません。
そして、M&Aから数ヶ月が経過しますが、元々いたメンバーも新しいメンバーも奮闘しながら成果を出してくれています。

企業価値を高めて株主の利益になる、そんなM&Aを活性化していく大きな方向性に異論はありません。
私達は同時に、社員が受ける価値も高めていきたい、そう考えながらM&Aに取り組んでいます。

運と縁とタイミング

M&Aはやりたい!と思ってもすぐにできるものではありません。
そこには運と縁とタイミングが必要になってきます。
ですので、三陽工業にはM&A推進室というものがあり多くの情報を受入れ常に検討を重ねています。

お互いの同意があってこそ成り立つM&A。
そこには多くの人やお客様が関わってきます。
企業価値、株主利益、社員が受ける価値、その3つを伸ばすことができる、良いM&Aをこれからも継続していきます。

2018年6月1日。初めてサンテックのM&Aを実行して社員のみなさんにご挨拶した時の空気感。戸惑いや不安がいっぱいの所での挨拶。
きっと、一生忘れませんし、その気持ちに寄り添ってこれからもやっていきます。

本日もありがとうございました。
明日もよろしくお願いします。



最後まで読んでいただき、ありがとうございました!