見出し画像

【316球目】2025年問題

2025年問題とは、第一次ベビーブームに生まれた団塊世代が75才を超えて来て日本が超高齢化社会に突入することに起因する様々な問題のことです。

私たち、三陽工業はM&Aにより中小製造業における事業承継者不足という社会問題を解決しようとしています。今日はそんなお話です。


事業承継者不足

事業承継者問題としての2025年問題では、約245万社の経営者が70才以上となり、そのうちの約半分、約127万社が後継者不在という問題を抱えることになると言われています。

もし、この事業承継者問題に何の対策も講じられず127万社が廃業としたならば、約650万人の雇用が失われて約22兆円ものGDPが消失するという大きな問題を抱えてしまうことになります。そういった問題に三陽工業はM&Aで問題解決しようとしています。三陽工業の子会社になることにより、経営者の心理的負担を減らすことができます。中小企業の経営者につきものの個人保証や資金繰りへの負担を軽減する、もしくは0にすることが可能になります。

M&Aで子会社になった会社はスタートから順風満帆な訳ではありません。単体で考えた際には、財務的に非常に厳しい会社もあります。そこは三陽工業という親会社がバックアップすることにより、経営者には本業に集中してもらう環境を創ります。


2025年問題を経て

経営者が70才を超えて事業承継者がいないとしても、急に売却に走る会社ばかりではありません。

現在の70才はとてもお元気な方が多いですから、そういう意味では2025年は1つの節目ではありますが、そこを超えたら全ての会社が倒産や廃業危機になるかと言うと、そんなことはありません。しかしながら、そこから10年後、2035年になると今度は80才を超えてきます。

80才でも元気な経営者はたくさんいらっしゃいます。

しかしながら、気力面や体力面では少し厳しくなってくるのではないでしょうか。そう考えると2025年から徐々に加速していきながら、2035年頃に向けて、事業承継者不足という問題はさらに顕在化してきます。私たちはその10年間において、今よりもスピード感を上げて、M&Aにより組んでいきます。そうすることによって、この2025年問題の抱える事業承継者不足という問題を解決していく、そんな想いを強く持っています。


もう1つの問題

私たちが認識しているもう1つの2025年問題は、製造現場における技能承継者問題です。

事業承継者、いわゆる社長の後継者のみならず、現場で働いている技能を持った人達もこの2025年問題に直面します。私たちの研磨工場も、数年前までならこの問題に直面して慌てふためく所でした。そこに事前に気がつくことが出来、人に対しての投資を行ってきました。現在においては20代、30代の承継者が力を付けてきており、そもそも、その承継者を統括している現場の長はほとんどが40代、一部が50代というバランスの取れた状態になっています。

その技能承継者問題についても、私たちの生産推進グループという強みを持って解決していきます。20代、30代の志を持った製造経験者の集まり。技術の軸のみならず、心の軸も伸ばしながら仲間を増やす行動が取れる生産推進グループ

この強みを持って、技能承継者問題も解決をしていきます。

2025年問題がもたらす、事業承継者問題及び技能承継者問題。この2つの問題を三陽工業は解決をしていきます。

本日もありがとうございました。

明日もよろしくお願いします。


最後まで読んでいただき、ありがとうございました!