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【7球目】あれ、あれれ・・・

岐阜への準備

岐阜県のお客様からの新規依頼を頂きました。
一緒にやり始めた人は家が愛知県なので、もう帰る気満々です。

しかし、なんだろうこの不安。
初めて県外に営業所を出す。
行くべきなのは分かっているけど、不安でいっぱいです。

お金の管理はどうするの?
もし、岐阜で数字が伸びなければ、
固定費を賄えず赤字になってしまったら、
そもそも目の届かない所で上手くいくのか?

本当に様々な不安が頭をよぎりました。
でも、「いくべきだ! 」と考えていましたので

よし! 誰かに相談して背中を押してもらおう!!

そう考えた私は、3人の信頼できる人に相談をもちかけて、背中を押してもらうことにしました。

相談1人目

【私】
「今度岐阜県に営業所を出そうと思っているんですが、どう思いますか?


【相手】
「今はリーマンショックの傷もあるから、無茶な勝負はしない方がいいのでは? 落ち着いたタイミングでいつでもいけるやろ?」

はい、撃沈です。
ただ、この方はそういう返しかなと予測していましたので、さほどダメージを受けず次へと進めました。

相談2人目

【私】
「今度岐阜県に営業所を出そうと思っているんですが、どう思いますか?」

【相手】
「まず明石でしょ。まだまだ明石を強くしていくべきじゃない。県外に営業所出すと力も分散するし、明石が強くならないとダメなのでは?」

ごもっともなご意見です。
それを分かっていて、明石も岐阜も同時に強くしていきたいと考えていました。
ただ、2人目の方も反対されるであろうと思っていましたので、ダメージは受けません。

相談3人目

この人の為に、前の2人に相談したようなものです。
今、このタイミングで岐阜に行くのは無謀なのは分かっています。
でもいきべきだと考えている。
ボーイング787の量産のタイミングなんか、数十年に一度のチャンスです。そして、3人目のこの人は、いつも私の想いや考え方を肯定してくれていて、100%背中を押してくれると思いながら相談に行きました。

【私】
「今度岐阜県に営業所を出そうと思っているんですが、どう思いますか?」

【相手】
「今はやめといた方がいいのでは?」

【私】
(心の声)まじかああああーーーーーーーーーーーーΣ(・□・;)

あれ?
この人はいつも私の想いを考えを肯定してくれて勇気をくれたんだよ。
今回も、3人に相談して1人だけ背中を押してくれる予定で相談に来たんだよ。
岐阜に出店することは自分の中では決めているけど、初めてのことなんで不安だらけだから、その不安を消すために、背中を押してもらう為に相談に来たんだよ。

物事に100%は無いと改めて学んだ瞬間でしたね。

そして、3人目の人に反対された瞬間、強く心から思いました。

絶対に岐阜営業所を作る!

「じゃあ最初から相談すなよ!」
って聞こえてきそうですが、聞こえないふりをしておきます。

岐阜営業所始動

2011年4月にアイコム岐阜営業所が設立されました。

派遣事業がメインですので、アイコムとしての出店です。
ちなみに今は、このアイコムという会社は三陽工業が吸収しましたので、岐阜には三陽工業岐阜営業所があります。
三陽工業県外第1号の拠点です。

営業所の箱が出来る前に、営業社員の募集をしました。
面接場所もない状態で募集をかける。今では考えられないことです。

1人目の営業社員の面接場所はなんとプリウス

思い出すとごめんなさいと。
そんな状況で入社してくれてありがとうです。

一緒にやり始めた人とこの1人目の営業社員は今、2人共に別の会社で働いています。もう三陽工業にはいません。
このnoteを書くまでこんなことは考えたことはなかったですが、もし2人が今もいたらどうなったのでしょうね。

同時期に入社した1人は常務取締役、1人はグループリーダーで活躍していますからね。

運と縁とタイミング

仕事をしていく上で、とても大切なことだと私は考えています。

あの時、岐阜へ出ていかなければ、もしかしたら今の三陽工業は無いかもしれません。岐阜の次は滋賀へ拠点を構えたのですが、この出店もなかなかユニークです。

滋賀営業所出店

今は常務になっている社員が、明石で主任をやっていた時の話です。
自分の担当顧客があまり調子が良くなく、数字が落ちていってました。
もう1名の営業社員が担当していたお客様は絶好調。
ドンドン人が増えていきます。そんな流れの中で主任が言いました。

「滋賀の〇〇という大手企業が大増産に入るらしいので営業してきます」

どうぞどうぞ行ってください。
滋賀ちょっと遠いけど関西やし。
その企業の規模なら、ぜひともお付き合いしたいな。
営業に行ったあと、こう言います。

「〇〇という大手企業、契約取れそうなので、営業所作っていいですか?」

どうぞどうぞ、作ってください。
岐阜で1回やってみたら、どうしてやる前にあんなに不安を持っていたんだろうと感じるくらいうまくいってるし。
でも、営業所作ったら主任から営業所長になるな。
岐阜営業所はアイコムで専務が統括をしているので、所長という役職は存在しません。そうすると、三陽工業では初の営業所やん。

こんな風に考えていました。

勢いって大切ですね。

今、営業所を出すときはもう少し色々考えますが、この時の勢いは忘れてはいけないと肝に銘じています。

明日は、製造のお話を書きますね。

最後まで読んでいただき、ありがとうございました!