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【古生物の肉の再現プロジェクト】肉の歯ごたえの決め手!「でんぷん」ができるまで Part②

でんぷんは何からつくられるの!?

わたしたちの会社では、トウモロコシからでんぷんをつくっています。
トウモロコシといっても、「スイートしゅ」っていう、
みんながふだん食べている甘くてジューシーなものではなく、
デント種」っていう、でんぷんがぎっしりつまったタイプをつかいます。

ちなみにポップコーンになるのは「爆裂種ばくれつしゅ」っていいます。強そうな名前ですね。

でんぷんの原料のトウモロコシは、おもにアメリカからとどきます。
大きな船でパナマ運河を越えて神戸港まで。
その後トラックに積まれて、奈良にあるわたしたちの工場へやってきます。

トウモロコシが工場にとどくまで

私たちの工場が1日に使うトウモロコシは約1000トン
一粒ずつならべるとその距離はなんと3万3千キロメートルにもなるんです!
(東京から南極まで往復できる長さ!…とにかくたくさんです)


どうやってでんぷんを作るの!?

トウモロコシには「でんぷん」のほかに、外側の果皮かひ)、タンパク質胚芽はいがが入っています。これを分けていくのが私たちの工場の役割です。

でんぷんがつまったトウモロコシは、めちゃくちゃかたい!
そこで、まずは水につけてやわらかくします。
それから、くだいて胚芽はいがを取り出します。

次に皮とタンパク質を順番に取り出して…
残ったでんぷんを乾燥させればできあがりです!

でんぷんができるまで
トウモロコシからでんぷんができるまで

ちなみに、わたしたちの工場ではトウモロコシを捨てることなくつかいます
たとえば、油がたくさん入っている胚芽はコーン油の原料に、
タンパク質はソースなどの調味料の原料になります。
水もできるだけムダにしない、地球にやさしい工場です。


ミッション:おうちででんぷんを探そう!

こうして作られたでんぷんは、いろいろな会社に届けられて、
たくさんの食品の材料になります。
たとえばホットケーキをふんわりさせたり、
トンカツをサクサクにしたりするために、でんぷんが活やくしています。

食品だけでなく、「でんぷんのり」としてダンボールの接着にもつかわれています。

そんな「でんぷん」、みんなの家でも探してみましょう!

手がかりはパッケージの裏側

ホットケーキミックスやスープの原料にもでんぷんがつかわれている

原材料名」のところをチェックすると、でんぷん(でん粉)が見つかるはず!
でんぷんにひと手間加えた「加工でん粉」も、でんぷんの仲間です。

ほかにも、なにかの呪文のような「果糖ぶどう糖液糖」は、
でんぷんを分解して甘いシロップにしたもので、ジュースなどにつかわれています。

食品業界の縁の下の力持ち、「でんぷん」。

ふだんはあまり目立たない存在だけど、3Dフードプリンターでどう変身するのか。
お楽しみに~!

※Part①へのリンク


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