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Acrobat x Microsoft Print to PDF  ※大きさ・方向不揃いの入稿データをA4規格に一括変換

長年PDFを扱ってきて思うことですが、A4縦の連続ページに横向きが混じっていれば視覚的に気付きますがA3縦のドキュメントだと全く気づきません。それがA1やA0であっても画面上でスクロールしていてまず気づかないというのはちょっと困ったものです。

現場に流す前に台割を書きますが、これでは正しい台割を書く上で大変ストレスとなります。

支給データがどんなサイズで入っているのか視覚的に見る方法
旧レイアウトにし、左ペインにページサムネールを表示しながら、表示を「見開きページでスクロール」とし、Ctrl+マイナスキーで少し縮小すると全体が見渡せページごとの大きさが視覚的に確認できます。

台割作成前の準備
この状態で必要であれば裏白等を手動で追加していきファイルごとに仕上げながら必要であれば複数ファイルをバインドし1冊分完成させてから、台割を作り始めます。

横になっているページは388x266.7という中途半端なサイズだった。どんなアプリケーションで作ったのかは不明。Acrobatのクリエータの欄には情報がなかった。

全体をA4規格にしたいならPDF全体をMicrosoft Print to PDFドライバで一括変換できる。<この方法はAdobe公式のやり方です> 

そこでAcrobatからプリンタドライバにAdobePDFを選んで変換した場合とMicrosoft Print to PDFを選んだ場合と両方の変換結果を比較してみた。
以下がプリントダイアログの設定

AdobePDFの変換プロファイルは高品質印刷をカスタマイズしすべて無圧縮、解像度等のダウンサイジングは一切なし、カラープロファイル設定もなしにした。

下記の図は左からオリジナルのPDF、Microsoft Print to PDFドライバ、AdobePDFドライバでの変換結果。

・MicrosoftよりAdobeを選んだ方が解像度、ノイズともベストだった。

特にこの JPEG 圧縮によるブロックノイズはPODではそれほど目立たないが、オフセット印刷の場合かなりくっきり浮き出て印刷されてしまう。
一方、プリントダイアログでページサイズ処理を「合わせる」にしたが元々A4だったページのサイズは原寸のままキープされていた。

Adobe推奨のMicrosoft Print to PDFドライバはあまりよくない結果に

しかし何故Adobeは自社のAdobeドライバを推奨せずにMicrosoftを勧めるのか不明。ただ以前PDFから再Distillしようとしてエラーで書き出せないことがあったが、何か不具合でも起きるのか....。

当社の入稿データは顧客によりけりだが、1ファイルのPDFにサイズ、方向等がいろいろ混在しているものが頻繁にあるらしいので、この方法はかなり時短につながるし、サイズの変更間違い等がない。しかし、このような一括処理は何か起こらないか、少し怖い気がして当社のオペレータは敬遠しがちで1ページ1ページ処理しているようだ。

人間は挑戦して失敗して学んでいくものだと言いたい!(←無責任? 笑)


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