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ミニマリストを目指すなら、ビジネスホテルに1ヶ月ほど泊まり続けてみたらよい

羽田圭介の「Phantom」を読んだ。ミニマリストで自身の生活スタイルを情報として切り売りする主人公の話。

ミニマリスト自体は、自分自身は否定派だ。ただやってみたいと思う人も居るだろう。手軽に体験しようと思うなら、今の暮らしを維持しつつ、1ヶ月程度、ビジネスホテル(以下、「ビジホ」と記載)に泊まり続ければ良いのではと思った。同じホテルを連泊ではなく、可能な限りホテルを移動するのが条件。

最低限のモノに囲まれる

ビジホ自体が、宿泊者が1泊する際に最低限必要なものと場所を提供してくれている。経済合理性と、平均的な日本人が満足するスペース、アメニティ、ネットワーク環境、ベッド、および家具類をバランスさせており、生活する上で必要なモノが揃った状態を提供してくれている。
尚、シティホテルなど、ビジホ以外は不必要な快適さであったり、そもそも多くのモノが部屋にあるので除外する。

不要なモノは移動の制約上、持ち運べない

連泊を避けることで、必要最低限の衣類、スキンケア用品、仕事道具等、自分に必要なモノが持ち物として厳選される。誰も重い荷物を持って移動はしたくない。せいぜい海外旅行用の荷物預けサイズのスーツケース(100L)+機内持ち込みのスーツケース(30L)or リュックサックか鞄程度に納まる範囲の持ち物となるだろう。

合わないと思ったら、直ぐに現状に戻ることができる

出費は、せいぜい1ヶ月分のビジホ代(¥15,000 x 30 = ¥450,000)+スーツケース代(¥40,000-程度)と合計でも¥500,000程度。一人旅なら、国内旅行を数回我慢する程度で済む。
この方法のメリットは、途中で合わないと感じたらそれ以上出費は出ない点、現状にすぐ戻れる点、そして、合わない理由が明確になる点。

何故、上記の方法を思いつき、そしてミニマリスト否定派か?

過去、上記のような生活を複数月経験した。仕事の都合で平日はビジホまたは単身赴任先の自宅(単身赴任と割り切り、ビジネスホテル以上に家具の無い部屋)で過ごす出張生活。土日の週末だけ自宅に戻る生活を過ごした。

それでどうなったか?と言えば、全く休まらない生活がずっと続いた。モノが無いというのは雑念が湧かないのだが、これが結構な苦痛となる。無味無臭、無音の空間にずっといると、その場から離れたい気持ちが出てくることが多々あった。また、自分の意思とは関係なくモノが増えていく自宅を見ると、却って心が安らぐことも確認できた。無駄を認められる余白が自分自身に有る、ということを再認識できた。あまり放置しすぎると、モノが溢れえってしまうので、定期的に使ってないモノは捨てる。を繰り返している。無駄は、生活に支障をきたさない範囲で許容している。

モノを捨てるだけでも、自分が気にいるモノだけに囲まれる生活をしてみても満たされることはない。モノを捨てた状態、または自分が気に入るモノだけに囲まれた生活がどのような状態かを手軽に試してみたいならば、1ヶ月のビジホ暮らしをお勧めする。

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