見出し画像

"地域をみまもる宿"管理人の夢

今回は、2023年12月にさぬき市津田地区に誕生した、
一等貸しの宿「mimoro」(ミモロ)にお勤めの須藤さんに
地域の現状と宿の設立背景、そして未来への展望について語っていただきました。


mimoroとは

“みまもる場所”
瀬戸内海に面する里山にある3棟のヴィラ。
全室オーシャンビューでみかんやレモンなどの柑橘が目の前に広がる棟もあります。
目の前に拡がる瀬戸内の淡い海と青い空を綺麗に分割する水平線。
海から昇る太陽と月をほとんどの季節で見ることできます。
徒歩1分でプライベートビーチのような砂浜に降りることも可能です。
放っておくと土地一面を全て覆い尽くしてしまう豊かな自然の中には、象徴となるクヌギの木もあります。
あるがままの自然でなく、あるべき自然に触れる場所。
それがmimoroです。

mimoro公式HP

地域の現状

宿がある津田町津田の「北山地区」の人口は3月末時点で234人で、この10年間で90人減りました。また、1人暮らしの高齢者が多く、地域の維持が難しくなっているのが現状です。

もともとこの辺りは近所の方が管理していましたが、その方も高齢で、今後の管理がかなり厳しい状況でした。

自然の維持と地域の貢献

宿の設立に伴い、地域の自然環境を維持するために努力しています。伐採した木々を敷地内に植え替え、使った水は浄化機械を設置して綺麗にしてから海に流すなど、環境への配慮も欠かしません。

ここに宿ができたことで運営している自分たちはもちろん、ここに宿泊してくださる方も含めて、1人でも多くこの地区を「見守る人」が増えれば、自然も人も循環し、限界集落と言われているこの地区を救えるのではないかと考えています。

地域との関係性

地元の人々との関係も大切にしており、コミュニケーションを通じて地域の歴史や土地の使い方を学び、それを宿の運営に生かしています。

例えば、土地や歴史について教えてもらい、それを踏まえて窓の方向や運営方法を考えました。

また、僕らも還元したいという思いで、日々『何か困り事ないですか』とコミュニケーションを大切にしています。地域の声を聞き、その声を反映させることで、地域に根付いた宿を目指しています。

現在の過ごし方の提案

宿では、朝日を楽しむための「朝日マップ」を作成し、日の出の時刻に合わせて楽しめるよう工夫しています。

二十四節気に合わせて日の出前にまだ薄暗い中、湯船を張ってお風呂から日の出を楽むことをご提案しています。

将来の展望

宿としての「箱」は出来上がったが、ここでの体験をどのように提供していくかはまだ白紙なので、これから一緒に考えてくれる人や、やってくれる人との繋がりを大切にしていきたいと考えております。

環境教育と体験イベント

海や山に詳しい専門家を招いてイベントを開催する計画もあります。プラスチック問題や山で起こっている問題について学ぶ場を提供し、ただ宿泊するだけではなく、環境問題への意識を向けてくれる方が1人でも増えてくれればいいなと思っています。


子供向けのアクティビティ

子供連れの家族向けには、自然を楽しむアクティビティを提供する計画もあります。宝探しのような遊びを通じて、自然と触れ合う楽しさを伝えることが目標です。

「例えば、スモモの木を探すマップを作り、子供たちが親と一緒に探索することで、自然について学ぶことができます。松の木やみかんの木など、自然の中での冒険を楽しんでもらいたいです。また、砂浜での遊び方や、海でのアクティビティも提案していきたいです。」

大人向けのリフレッシュ方法

大人向けには、何もしない時間を作る「ニクセン」の考え方を取り入れ、リフレッシュできる環境を提供します。デジタルデトックスを推奨し、自然の中でリラックスしてもらうことを目指しています。

海を眺めながらソファーに寄りかかってぼーっとする時間を過ごしてもらうことで、頭をスッキリさせ、新しい発想を得られるようになります。将来的には、完全なデジタルデトックスを提供することも考えています。


編集後記

地域と共に成長し、自然と共存しながら、人々に癒しと学びの場を提供する宿を目指しています。
地域に根付いた宿として、これからも様々な活動に目が離せない宿「mimoro」の
須藤さんのお話にとてもワクワクしました。



link
最新情報は、「さぬき市関係案内所」公式ラインより配信しています。
ぜひ、ご登録お願いいたします。

いいなと思ったら応援しよう!