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行雲流水

行雲流水
雲は行き、水は流れる。

流されるまま、ただただ身を任せて、外力に抗わない。
何とも優雅でリラックスした様子が想像されます。
そんなふうに生きてみたい。

でもその様は何だか受身形で受動的です。
主体性はないのか!?
もっと建設的に生きなくていいのか?
なんて心のどこかで考えてしまいます。

現代社会、競争社会に生きる者の性でしょうか。

ある時、行き先を定めず、諸国を行脚する僧侶のことを「雲水」と呼ぶことを知りました。
「雲と水」
一つの場所に留まらず、様々な場所に「師」を求めて修行を重ねる修行僧のことだそうです。
自らの固定した価値観や思想に囚われず、日々研鑽を重ねて知見を広げる、ストイックな姿勢。

多分、リラックスはしていませんね、、、、

一つの考えに偏らず、様々な角度から物事に向き合う。
考えてみれば、雲は形を変え、水は流れを変えながら、その時々の環境に賢く順応しています。
時には姿を変え、色を変え、消えてみたり現れてみたり。
時には優しもあり厳しくもあり。
それはカチコチの固定観念に囚われず、厳しい環境を柔軟にしなやかに乗り切る適応力。

そうか、そういうことですか。

「リラックスした人生なんていいな」と思っていた自分をそっと右の袖に仕舞いました。



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