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エッセイ ちくちく ∬モチーフ∬

今回のエッセイちくちくは、『モチーフ』について、ですが、どのような『モチーフ』かと言いますと、エッセイには当然書かれておりますが、レース編みや、毛糸のかぎ針編みで編むモチーフではありません。
このイラストは、伊香保温泉の石段街です。それが、きっかけで生まれた小説『小人との対話 タマゴの黄身と白身』のモチーフについて、です。
なんとも、何がどうなってそこに辿り着く?ってぐらい、伊香保温泉への旅のことを書いてしまいましたが、そんなエッセイです。
今回は有料になってしまいますが、宜しければ…

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エッセイちくちく モチーフ



さも、「モチーフ」とタイトルをつけると、レース編みや毛糸のかぎ針編みで編むモチーフなどを想像されるかもしれない。
でも、今回の「モチーフ」は手仕事とは関係なく…いや、関係なくもない?小説のモチーフのことである。
小説を書くということも、考えようによっては手仕事と言えないこともない、などと、今思ったけれど、所謂手芸などの手仕事とは違うし、どうだろうか。
実際には、ペンを握って文字を重ねていく、若しくは現代であればキーボードを両手で叩くことで真っ白いPC上の紙(?)に文字が重なっていく。
別物と考えて今回のエッセイを書き始めたけれど、そう考えたら手芸的なものも小説も、そう遠くないような気もしてきた。そんなこと、過去にも考えたかもしれないけれど、もしそうであれば忘れているのだろう。
手芸などは、どちらかと言えば『手』がメインで、小説などは、『脳』がメインのようだけど、実は手芸もかなり『脳』も使うし、小説なども『手』がなければ進まない。それと、当然のようにそこには『魂』が関わり、『心』のようなものが息づいている。
そうだ、この連動は絶対にあって、PCが現代のように家庭に普及するようになる前は当たり前に手書きで、そのときは「書く」ということ、鉛筆なりペンなりを持ち「書く」という行為が脳と連動して物語や、例えばそれがノンフィクションであったとしても文章というものが形として成り立っていったもので、現代だとキーボードを叩くという行為と脳が連動して、文章が出来上がるスピードが加速する、ということがある。
書く人それぞれで、例えば、じっとしているときに物語が頭の中で形成されて、それを口頭で出して文字化していく方だとか、事前に物語が頭の中で出来上がっていくタイプもあるだろう。
私は、既述のとおりで、手と連動している。
と、ここまで書いておいて、いつもどおり、そんなことを書こうと思っていたわけでもない。
今回は、小説『小人との対話 タマゴの黄身と白身』のモチーフについて書こうと思ってこの真っ白い頁を開いたのだ。

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