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他の選択肢を持っているとうまくいく

何をするにしても、他に選択肢を持つことで心に余裕が生まれ、結果として他の選択をしなくても、目の前のことをより楽しめるようになる。

恋愛では1人の相手にゾッコンになるより、他にも良い相手がいる状態でアプローチした方が、うまくいく。

会社員は他に好条件での転職オファーがある状態で働いている方がその会社に縋って働く人よりもうまくいく。

東京の会社で勤めながらリモートワークで地方移住すると、いつでも居住地を変えられるという選択肢を持てるから、その地域での生活を楽しめる。現地企業に就職したらそうもいかない。

映画館では通路側の席に座るといつでもトイレに行けるからこそ尿意を催しづらくなる。一方で真ん中の席に座ると上映中にトイレに行きづらいから余計にトイレを意識して、尿意を催しやすくなる。

同様に「テスト中トイレ行けません」と言われると尿意を催しやすくなる。

貯金をするといつでも買いたいものを買おうと思えば買えるので、その選択肢を持つことで心に余裕が生まれ、人生が豊かになる。お金は使うだけが価値ではない。

ティッシュやハンカチ、マスクの予備を持ち歩くとそれらをいつでも使えるという選択肢を持てるから、より目の前のことを楽しみやすくなる。

「私には愚痴っていいからね」と言うことで、愚痴を言ってもいいという選択肢が生まれ、相手は愚痴を言わずとも心理的安全性を感じられて、良好な関係を築きやすくなる。

体を鍛えたり、格闘技を習ったり、完全犯罪で上司を殺す方法を綿密に考えたりすることで、その気になればいつでもうざい上司を殺せるという選択肢が生まれ、どんなに理不尽なことをされても、心に余裕を持てる。

複数のコミュニティに属すことで、特定のコミュニティで居場所を失っても、ダメージを最小限に抑えられる。

お金を支払って風俗に行けばいつでも性欲を満たせると知ることで、性への執着が薄れる。

選択肢を持つだけでなく、選択肢を知ることも選択肢を持つことに繋がる。人と話したり、本を読んだり、ネットサーフィンしたり。

有給休暇は使い切らずに残しておくと、休もうと思えばいつでも休めるという選択肢を持てて、仕事で心の余裕が生まれる。

死ぬという選択肢を持つ(自分の死が現実味を帯びる)ことで、生きることを楽しめる。死にかける経験をしたり、安楽死することを決めていたり。

この選択肢理論の究極は選択肢を数えない、選択肢に思いを巡らせずにただひたすらに目の前のことに没頭することかもしれない。




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