見出し画像

山下清展の感想

佐賀美術館で開催中の山下清展に行った。
初めて原画を見たが、有名な長岡の花火はよかったな。才能ゆえに、そしてその純真さゆえにマスコミに翻弄されて生きた彼。テレビなどでイメージを作られたことで時代の寵児になっていったことは、ほんとうは彼の本懐ではなかったであろうと思う。旅をして放浪すること自体が彼の生き方であったに違いないが、いつの間にか画家であることを望まれそれに応えるように絵を作り続けた。絵の上手さは身につけたが、最も魅力的な時代のプリミティブな感性は薄くなっていったように感じるのだ。