見出し画像

愛しのコリンスキー

コリンスキーとは、シベリヤと北東中国に生息するイタチの一種。その筆は水彩筆としては最高峰だ。しかし、ここに来て値上がりが激しく2割から3割は上がっている。何しろサプライヤーの国が特殊で、ここのところの世界情勢もあるのかもしれない。

僕は主にイギリスのWinsor & NewtonのSeries7を使っている。5号筆というのは自分の使い方ではわりと大きい方だが、今では定価が8800円となっている。これはきつい。調べるとネットではぎりぎり旧価格なので買うなら今しかない。細い筆も含めてたくさん買ってストックすることにした。

良質のコリンスキーはもちろん野生ではなく、それ用に飼育されている。命を落として筆となったイタチ科のこの動物に感謝するのが画家の良心だろう。使い古しは太宰府の筆塚に収めている。

筆のメーカーの人の話ではコリンスキーは希少になっていくのは確実だとか。最近とみに人工の繊維の筆の質が向上している。製造者の方々の努力に感謝したい。