2023年 女子学院中 算数分析
2023年の女子学院中の算数についてふりかえります。
難易度・特徴
全体的に取り組みやすいセットでした。3枚ある問題のうち2枚目まで(大問4まで)はすらすら解答できた受験生が多いはず。一方で3枚目はどの問題も作業量が多く、ヘビーです。40分の時間制限を考えると、解けそうな問題をしっかり拾っていくことの重要性がうかがえます。
合格点するためには60点~70点を目安にしたいところ。女子学院中は全科目の配点が100点です。いつも言っていることですが、算数だけでは合否は決まりません。算数が苦手な受験生は60点を切らない取り組みをしましょう。算数が得意な受験生はぜひ80点以上を狙いたい。
女子学院はスピード勝負?
よく言われるのが、女子学院はスピードが大切だ、と言われます。たしかにすばやく解けないと最後まではたどり着けないでしょう。とはいえ、ミスだらけの子では安定して高得点はのぞめません。
入試を突破するうえで大切なのは、
計算や作業を正確に行えること。
自分のミスにすぐに気づける状態にしておくこと。
すぐに処理できなさそうな問題はいったん飛ばすこと。
の3点です。そう考えると、決してスピードはクラスで1番である必要はありません。教室に30人いたら10番以内くらいのイメージで正確に処理していけばよいのです。雑に途中式を書いているようではその域に達せません。
ふだんから、図や式を正確に書く訓練をしたいですね。
女子学院中に求められるスピードとは、すなわち効率性。
無駄なものを省いていく中で勝手に上がっていきます。日ごろから意識して鍛えておきましょう。塾内でのテストも、結果だけでなく内容面を意識して取り組めるとよいですね。
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