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2023年 香蘭女学院中 算数分析

設問分析

2023年 香蘭 算数

 例年合格点は60%前後です。どんなに悪くても60点、出来れば70点以上キープ、を合言葉に取り組むとよいでしょう。分析表を見ての通り、香蘭は大問1でミスをしないかがすべてです。大問2以降も最近は難しくなってきていますから、自分の実力にあった戦略が重要です。まずは、大問ごとに振り返ってみましょう。

大問1 小問集合
どれも基本問題です。場合の数の組み合わせの問題は難しく感じた受験生がいたかもしれません。事前の準備としてはどれも必ず理解しておかなければ厳しい問題ばかりです。

大問2 場合の数
和分解をテーマとして、階段を上る場合の数を調べます。自力で書き出しつつ、計算を利用できるようになりましょう。

大問3 条件整理
条件に合うように乗車駅を決めていく問題。条件整理でありつつも、速さや平均の計算要素が強く、確信を持てないまま手探りで進めなければならない問題。時間のかけすぎは禁物。

大問4 立体図形
正八面体の展開図と表面上の最短距離に関する問題。円すいなどでは慣れていても、正八面体になると事前の準備で差が出そう。上位生は有利な問題だが、何とかくらいつきたい。

香蘭に合格するために

 出題された22問中、13~4問は正解したい。となると、やはり大問1で勝負が決まる節があります。大問2以降はそれぞれ1つ以上マルがあれば十分と割り切るべき。試験中の解き直しを含めて、大問1をテンポよく正確に解けるようになるために、そこから逆算した学習をすべきです。

 まずは、苦手分野を作らないこと。香蘭中の入試問題は一問一問は難しくないが、出題範囲が広い。苦手意識のある分野は本番で精神的にも負担になる。基本的なテキスト1冊分の解き方は完璧にしておきましょう。

 また、過去問を通じて場合の数や速さの出題レベルを把握しておくことも大切である。自分のレベルで通用するのかを見定めながら日頃の学習にフィードバックしましょう。

 スピードを上げるためには、解法を修正していく必要もあります。特別な解法や裏技などは不要であるが、遠回りな方法ややたら式を羅列したり、ひたすら書いて探すような解き方をしている場合は、すぐに直した方がよいです

 過去問に取り組む時期は小6の9~10月以降で十分ですが、夏休みまでにそれぞれの単元の基礎はしっかり固めておきたいですね。


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