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2023年 雙葉中 算数分析

2023年の雙葉中の算数についてふりかえります。

2023年 雙葉中 算数

 今年の雙葉は高得点勝負になったことでしょう。雙葉中の入試は受験者数約400名から合格者が120名程度です。今年の受験も競争率が高いものとなりました。

 その中で、算数は300点中100点の配点を占めます。設問数は12問。1問あたり約8点あることから、算数の1つのミスをなくすことや力業で正解することの合格への寄与度が分かると思います。さらに本年の問題でいえば、大問4のように(1)で間違えてしまうと自動的に約25点を失ってしまうという、まさに1問の出来が大きく結果にかかわるものでした。

雙葉中は発想よりも計算力

 上位の女子中に比較的みられる特徴ですが、雙葉中の特徴として計算量が多いことが挙げられます。本年でいえば、大問1の(3)や大問4の(3)、大問5の(1)や(2)がそれにあたります。筆算で正確に処理する計算力がなかったり、途中で迷子にならないように図や言葉で書き留めておく習慣がないと、なかなか安定して合格点を確保できないでしょう。制限時間50分は本来は十分な時間であるはずです。計算を何度もやり直していると時間を浪費してしまいますから、一度で正解できる計算力を早いうちに身につけておきたいものです。

普段の学習で意識しておくこと

 雙葉中では難問や奇問はあまり出題されません。(本年では出題されていませんが、思考力や場合の数に関するやや高度なものは出題されることがあります)

 SAPIXや予習シリーズであれば小6夏までのテキストを完璧に解法習得しておけば合格には十分たどり着けるはずです。特に本年でいえば、大問3で正確な作図・立式が行えたか、大問4の水量変化で苦手意識なく正確に入り込めたかが合否を分けたことでしょう。雙葉中志望のお子様を指導する際に多くの受験生がこれらの単元を見て表情が暗くなります。やはり、課題は足元にあり。毎週のカリキュラムを丁寧にこなしていくことが合格への近道です。

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