サンスクリット原典で、読んで、学んで、深めるヨーガ!第1026号『ゲーランダ・サンヒター3:7

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  サンスクリット原典で、読んで、学んで、深めるヨーガ!


◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇ 2022.04.14.◆第1026号◇

  目次 

     ◎ ゲーランダ・サンヒター 3:7
◆ 本文 
◆ 単語の切れ目・意味
◆ 原文の語順訳
◆ 日本語訳
◆ ポイント解説
◆ 編集後記


=◎ ゲーランダ・サンヒター 3:7================

◆ 本文(原文)

画像1

kaṇṭhasaṃkocanaṃ kṛtvā bhruvormadhyaṃ nirīkṣayet
mahāmudrābhidhā mudrā kathyate caiva sūribhiḥ (7)

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◆ 単語の意味(連声を切った後の、各単語の意味)

kaṇṭha 喉
saṃkocanam 収縮
kṛtvā なす、する
bhruvoḥ 眉
madhyam 中の、中央の、中間の、平凡な
nirīkṣayet 見る、注視する
  
mahāmudrā マハームドラー 
abhidhā 命名する、宣言する、言う、語る、呼ばれる
mudrā ムドラー
kathyate 語られる
ca また
eva 実に、まさに
sūribhiḥ 賢者、聖者

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 ◆ 原文の語順訳(原文を原文の語順と発想のままで読むための訳)
  
  喉・収縮を、なして、眉・中間を、注視するべきである。
  マハームドラー、呼ばれる、ムドラー、語られる、また、実に、賢者によって。
 
 
 ◆ 便宜的な意味(上の訳を自然な日本語の語順、流れになおした訳)

 喉の収縮をなして、眉間を注視するべきである。
 賢者達によってマハームドラーと命名されたムドラーである。

 ◆ ポイント解説

前節に続くマハームドラーの解説です。前半が動作解説の続き、後半がアーサナ解説などと同様の、マハームドラーと呼ばれる、というような文辞ですね。

動作解説はこれまた既出の表現ばかりで、「喉の収縮」とした「kaṇṭhasaṃkocana」はこのままで登場していました。どこで登場した表現か思い出せるでしょうか。

これは2:26のゴーラクシャ・アーサナ解説で登場しており、その時の解説で、この「喉の収縮」とは何を言っているのかを詳細に解説してみました。そしてそれがジャーランダラを指しているのではと読んでみました。

そちらでは見る部分が鼻の尖端だったのですが、こちらでは眉間と、部位が違っています。これも同様に鼻の尖端を見る時と、眉間を見る時との区別がここまでにもあって、見る部分の違いで何が違うのかを検討する材料がまた増えたことにもなります。

動作解説はこれで終わりですが、果実の話が次節であるので、そちらを読んでから今一度マハームドラーを総括してみることにしてみましょう。

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  詳細解説はブログで

  https://note.com/sanskrit/n/n4ede84f58576

                       (第1025号 完)
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  サンスクリット原典で、読んで、学んで、深めるヨーガ!
         発行者  誠  samskritamakoto@gmail.com

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