サンスクリット原典で、読んで、学んで、深めるヨーガ!第977号『ゲーランダ・サンヒター』2:5

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  サンスクリット原典で、読んで、学んで、深めるヨーガ!


◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇ 2022.02.02.◆第977号◇

  目次 

     ◎ ゲーランダ・サンヒター 2:5

◆ 本文 
◆ 単語の切れ目・意味
◆ 原文の語順訳
◆ 日本語訳
◆ ポイント解説
◆ 編集後記


=◎ ゲーランダ・サンヒター 2:5 ================

◆ 本文(原文)

画像2

mayūraṃ kukkuṭaṃ kūrmmaṃ tathācottānakūrmmakam
uttānamaṇḍukaṃ vṛkṣaṃ maṇḍūkaṃ garuḍaṃ vṛṣam (5)
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◆ 単語の意味(連声を切った後の、各単語の意味)

mayūram マユーラ
kukkuṭam クックタ
kūrmmam クールマ
tathā 同様に、また
ca また
uttānakūrmmakam ウッターナクールマカ

uttānamaṇḍukam ウッターナマンドゥカ
vṛkṣam ヴリクシャ
maṇḍūkam マンドゥーカ
garuḍam ガルダ
vṛṣam ヴリシャ

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 ◆ 原文の語順訳(原文を原文の語順と発想のままで読むための訳)

 マユーラ、クックタ、クールマ、同様に、また、ウッターナクールマカ、
 ウッターナマンドゥカ、ヴリクシャ、マンドゥーカ、ガルダ、ヴリシャ、

 ◆ 便宜的な意味(上の訳を自然な日本語の語順、流れになおした訳)

 マユーラ、クックタ、クールマ、また、ウッターナクールマカ、
 ウッターナマンドゥカ、ヴリクシャ、マンドゥーカ、ガルダ、ヴリシャ、

 ◆ ポイント解説

さらに続くアーサナの列挙、9種が挙げられています。ここまで10、8、9と、合計27のアーサナが挙げられました。ということは残りいくつのはずだったでしょうか?そして前号でも書いたように、残り何節で説き終わるかがわかりますよね。

さて、既にご覧いただいたように、今号からデーヴァナーガリーの体裁を変えて、今までは文字データでお届けしていましたが、今号から画像でお送りすることにしました。残念ながら、今号のフォントは、noteでは文字化けしてしまうので、画像でお届けしたという次第です。

フォントを変えたのには大きく二つの理由があります。

まずひとつは、今までお届けしていて、あまりに初期の誤植が多かったからです。その都度読者さまよりご指摘をいただき、修正していたのですが、全く改善することができず、前号でも初期の誤りがありました。配信してしまうと訂正ができない配信型のメルマガと違い、あとから修正が可能ではありその点は便利ですが、あまりに初期の誤りが多くてはメルマガの内容の信用度が落ちますよね。

誤植の多さには私なりの理由があって、文字を打つ体系の違いに理由があります。

このゲーランダ配信の初期に書きましたが、これまでお届けしていたデーヴァナーガリーは、通常ローマ字や日本語を打つキーボードと違った配列で打っていました。

私もかつてはこのシステムでデーヴァナーガリーを打っており、当時はとても速く打てましたが、現在は別のシステム、ローマ字配列で打てる方式を用いており、長年このシステムを使っていなかったのですね。

日本語を打つのでも、ローマ字配列で打つ体系と、日本語のかなで打つ体系とがありますよね。私もキーボードの使い始めの数十年前、おそらくまだパソコンよりもワープロ専用機の方が普及率が高かった頃は、かな配列で打っていましたが、現在ではローマ字配列で打っています。

かな配列ではもう何十年も打っていず、今かな配列で打とうとしたら、ある程度の速度で打てるまでに多大な時間がかかると思います。大きな理由は既に手に馴染んだローマ字配列の記憶と干渉するからですね。母国語を打つのでさえも、普段使っていなければあっという間に忘れてしまうのです。

それと同じで、デーヴァナーガリー配列のタイピングも、長年使っていないために思い出し思い出しの打ち方で、しかも誤字が頻繁に発生する、という次第になるわけです。

そして、これはおそらく書籍を作ったことがある方にはおわかりいただけると思いますが、一度書いたものを見直して誤字を発見する作業というのがこんなにも難しいのかと、情けなくもまた不思議なほどに誤字を見つけるのが難しいのですね。

と、長々と言い訳のようになりましたが、誤字が頻出するシステムを止めて、より誤字が少なくなるであろう、現在私が使っている、ローマ字配列で打てるシステムで打って、それを画像にしてお届けすることにしました。

もうひとつの理由は、文字の見栄えにあります。これまでお届けしていたフォントはMangalという名前のフォントで、ご覧いただいていたように、実はあまり見栄えが良くないフォントなのですね。見栄えの良しあしは主観的な問題でもありますが、今号から用いているフォントは、書籍にも用いられるもので、いかがでしょう、前号までのMangalよりは、見栄えがよくありませんか?

Mangalを書籍に用いるケースはほとんど無いと思い(日本の作品で用いているのを見たことがあるので皆無ではありませんが)、私は既刊の書籍は全てデーヴァナーガリーのフォントを変えて発行するなど、文字の体裁にも心を配っているつもりで、その点でも、Mangalよりはこちらの方がよいのではと思いました。

当面はこの画像方式でお届けしてみたいと思います。

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  詳細解説はブログで

  https://note.com/sanskrit/n/n4ede84f58576

                       (第977号 完)
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  サンスクリット原典で、読んで、学んで、深めるヨーガ!
         発行者  誠  samskritamakoto@gmail.com

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