サンスクリット原典で、読んで、学んで、深めるヨーガ!第1025号『ゲーランダ・サンヒター3:6
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サンスクリット原典で、読んで、学んで、深めるヨーガ!
◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇ 2022.04.13.◆第1025号◇
目次
◎ ゲーランダ・サンヒター 3:6
◆ 本文
◆ 単語の切れ目・意味
◆ 原文の語順訳
◆ 日本語訳
◆ ポイント解説
◆ 編集後記
=◎ ゲーランダ・サンヒター 3:6================
◆ 本文(原文)
atha mahāmudrākathanam
pāyumūlaṃ vāmagulphe saṃpīḍya dṛḍhayatnataḥ
yāmyapādaṃ prasāryātha kare dhṛtapadāṅguliḥ (6)
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◆ 単語の意味(連声を切った後の、各単語の意味)
atha さて、それでは
mahāmudrā マハームドラー
kathanam 物語、記述、報告
pāyu 肛門
mūlam 根、付け根
vāma 左の
gulphe 踵
saṃpīḍya 押す
dṛḍha 堅固、不動
yatnataḥ 注意深く、努力して、堅固に
yāmya 右
pādam 足
prasārya 延長する、拡大する、伸張する
atha さて、それでは、それから
kare 手
dhṛta 把持する、支える、担う
padāṅguliḥ 趾、足の指
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◆ 原文の語順訳(原文を原文の語順と発想のままで読むための訳)
さて、マハームドラー・話である。
肛門・付け根を、左・踵に、押して、堅固・注意深く、
右・足を、伸張して、それから、両手で、把持する・足の趾は。
◆ 便宜的な意味(上の訳を自然な日本語の語順、流れになおした訳)
以下が、マハームドラーの話である。
左の踵に、肛門の付け根を、堅固に押し当てて、
右足を伸張し、それから、足趾は両手で把持する。
◆ ポイント解説
前節まではムドラーの列挙と概説でしたが、ここから具体的に各ムドラーの解説に入っています。ここでは順当に、冒頭に挙げられたマハームドラーから語り始められています。
章をまたいでムドラー解説に入ったのですが、解説そのものは既出の単語満載ですね。ほとんどがこれまで登場した表現を組み合わせて文章が、そしてつまり動作も成り立っていることが読み取れます。
細かい点ですが、説の冒頭は「pāyumūlaṃ vāmagulphe saṃpīḍya」と言っていて、語順訳にあるように、「肛門・付け根を、左・踵に、押して」ということで、作者さんの脳裏には、足の方を肛門の付け根に押し当てるのではなく、肛門の付け根を踵に押し当てるという意識であることがわかります。同じようでいて微妙に違いますよね。
そしてその「肛門の付け根」とした「pāyumūla」、これがどの部位であるのかからがテーマであったのでしたね。改めてここでもう一枚、この部位を検討するカードが増えたとも言えます。
動作はさらに続きますので、解説はこれくらいにして先を読み進めることにしてみましょう。
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詳細解説はブログで
https://note.com/sanskrit/n/n4ede84f58576
(第1025号 完)
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発行者 誠 samskritamakoto@gmail.com
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