サンスクリット原典で、読んで、学んで、深めるヨーガ!第1053号『ゲーランダ・サンヒター3:34』
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サンスクリット原典で、読んで、学んで、深めるヨーガ!
◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇ 2022.06.11.◆第1053号◇
目次
◎ ゲーランダ・サンヒター 3:34
◆ 本文
◆ 単語の切れ目・意味
◆ 原文の語順訳
◆ 日本語訳
◆ ポイント解説
◆ 編集後記
=◎ ゲーランダ・サンヒター 3:34================
◆ 本文(原文)
ūrdhvaṃ ca yojayet sūryañcandrañca adha ānayet
viparītakarī mudrā sarvatantreṣu gopitā (34)
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◆ 単語の意味(連声を切った後の、各単語の意味)
ūrdhvam 上に、起立した、高い
ca また
yojayet 繋ぐ、適用する、上に置く、付与する
sūryam 太陽
candram 月
ca また
adhaḥ 下に、地上に、下方に、下界に
ānayet 導く、戻す、配当する、(ある状態、条件下に)置く
viparītakarī ヴィパリータ・カリー
mudrā ムドラー
sarva 全ての、一切の
tantreṣu 経糸、規則、教義、教範
gopitā 保護する、護る、秘密を守る、隠す
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◆ 原文の語順訳(原文を原文の語順と発想のままで読むための訳)
上に、置くべきである、太陽を、月を、また、下に、置くべきである。
ヴィパリータ・カリー、ムドラーである、全て・教典において、秘密にされた。
◆ 便宜的な意味(上の訳を自然な日本語の語順、流れになおした訳)
太陽を上に位置させ、また月を下に置くべきである。
全ての教義において秘匿された、
ヴィパリータ・カリーと呼ばれるムドラーである。
◆ ポイント解説
ヴィパリータ・カラニー解説の続きです。前節で太陽と月、そしてその部今でもが説かれていましたが、ここでその太陽と月との上下の位置関係を逆転させる旨説かれています。
そもそもこのヴィパリータというのは「反対にされた、反する、反対の、逆の」という意味で、そのためにこの行法がヴィパリータ・カラニーと呼ばれていることがわかります。
プラディーピカーでは趣旨は同じながら語り口はかなり違っており、今号の節に相当する内容はプラディーピカーでは3:79で説かれています。
こちらはまだあと2節解説が残っていますので、そちらを読んでから改めてプラディーピカーと比較してみるのもよいでしょう。
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詳細解説はブログで
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(第1052号 完)
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発行者 誠 samskritamakoto@gmail.com
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