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【”シン・サンシン”プロジェクト02】あの日見た勘所を僕たちはまだ知らない


 さてみなさんこんにちは

 三線・三味線界の”自称”スティーブ・ジョズブズブこと、左大文字です。

え?ジョブズを名乗るなんて傲慢だ?

大丈夫です。私はあくまでも「ジョブズブズブ」ですので。えへ。


☆ジョブズブズブのこれまでの作品は↓

https://sanshinism34.blogspot.com/2016/09/2008_51.html

https://sanshinism34.blogspot.com/2016/09/2011_87.html

などがあります。キワモノばかり。


 さて、「三線補完計画」を発動させることで、三線を「シン・サンシン」にまで高めようという無茶苦茶なプロジェクトの2回目は、いよいよ

「勘所」

の再インストールです。

 これによって、沖縄の民俗楽器である三線を「世界楽器」にまでのし上げよう、というわけです。

 すべてはメンソーレの計画どおり、ということですね。


 左大文字流の「三線コード表」「三線コード弾き一覧表」は、現在は沖縄三線の勘所である「工工四」で表記していますが、もともと三味線コード弾きを考案した時は、もっとニュートラルな勘所、ポジションの表を作っていました。

 それを沖縄の三線店であるASOVIVAさんとレッスン用の書籍を企画した際に、「工工四表記」に改めたものが流通しているし、私がお届けしている三線コードテキストも、今は「工工四」で書いているわけです。

 ですが、世界楽器にするためには、それをあえて

「元の表記に戻す」

ことが必要なのではないか、と考えます。


 この話はあとでまたゆっくりやりますが、実はそもそも

「西洋音階の勘所と、工工四の勘所は、違う」

という恐ろしい事実があります。

 これはめちゃんこ難しい話なのですが、たぶん沖縄の人たちの体に染み込んでいる音階と西洋音階とは微妙にズレがあるのですね。

 

 なので、すでに沖縄民謡が本州にもずいぶん広がっている中で、あえてこのあたりに話を戻したいと思います。だからこそタイトルが「あの日見た勘所を僕たちはまだ知らない」(元ネタはアニメ)なのです。

 そこで、今回は↑のような動画を撮影しました。

 三線の弦長は2尺=606ミリなのですが、その弦長に対して正確に西洋音階の12半音を割り振ったポジション(勘所)と、沖縄音階の勘所にズレがあることをしめすものです。

 全体の傾向として

◆ 三線音階のほうが、やや音が低めの位置に勘所が割り振られる

ということが判明しています。


 そのため、「三線でポップスを弾く、三線でコード弾きをする」場合、「工工四の勘所を流用する」のでは、

音がずれている!


ことが明らかになってきた、ということです。これはちょっとマズいですね。

 なので、今後は

◆ 西洋音階の楽曲を弾く場合は、西洋音階

◆ 沖縄音楽を弾く場合は、三線音階(工工四)

を微妙に使い分けていかなくてはいけないのではないか?ということなんですね。


 こいつはおもしろいことになってきましたよ!


(つづく)








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