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大人になって怪我をする頻度

私はこの夏で30歳になりますが、ほぼほぼ足に1つや2つ青あざがあるのがデフォルトなくらい、よく体をぶつけます。テーブルとか、椅子の足とか、開きかかったドアとか、自分でも知らないうちにぶつけてて、あら〜こんなところにあざができてるけどどうしたっけ?というのが、日常的に起きている。

これまで三十年間そうだったもんだから、自分としては慣れてしまい、家族も慣れているので、友達の反応を見てよくやくこれが いわゆるフツー な現象ではなさそうだということをつい最近冷静に認知した。

というのも、久しぶりに派手な怪我をして、びっくりしたし痛いので、できたらこんな思いしたくないな、と思ったのですが、それを友達に報告したら 大人になってそんなに怪我しないから、というお言葉を頂戴し、目が冷めた。そもそもこんな思いみんなそんなにしてないっぽいぞ、とううことがわかったのだ。怪我しなくていいなら、しないほうが足もきれいだしよくないか、と。

今回は自転車を漕いでたらハンドルにぶら下げていた日傘が前輪に挟まってつんのめって、気づいたら地面に手をついて座っていた。ハンドルについてた反射板は粉々に割れており、私の両手は擦りむいて痛いし股も痛いし足に至ってはどうなったかわからない。これは危険予知が足りなかったなと製造業に勤めていた身としては反省である。しかもサンダルだったのでそのへんがタイヤに挟まってたらそれこそ大惨事でありぞっとした。

何が起きたかわからず、旦那さんが自転車を持ち上げてくれて立ち上がった。道行くおばちゃま方がしきりに大丈夫?若いから大丈夫ね、という自己完結型の優しい言葉をかけてくれて、若いのかしら、と思いながらも見てみぬふりをされない須磨の優しさを感じた。(須磨至上主義か) ゾッとしながらも普通に自転車がこげたのでヒルクライムして帰った。

結果として、左肩が痛い。左太ももの付け根に大きな大きなあざ、腰骨あたりにもあざ、足に至っては左右に2、3個ずつあざ。久々の記録更新なので友達に報告した。そして、大人はそんなに怪我しない発言に至る。

前に大きな怪我をしたのは、実家に住んでいた頃に朝方愛犬が脱走し、雨が降る中、傘もささずにパジャマで追いかけた時だ。朝の通勤時刻で、街道沿いに面した我が家から嬉々として脱走した愛犬はいつもの散歩道である大通りでない方へ走り去った。良かった、と思いながらも寝起き髪ボサボサパジャマ姿の女(私)は必死で犬を追いかけたが、なんとそこで2回右折をした犬はそのまま街道へゴーしてしまい、やばいまじでひかれると思った私はちょうど進行方向が青でメイン通りの車が信号待ちをしている交差点へそのまま犬を追って突入した。ところ、なんと交差点中央のくぼみにできた水たまりに思いっきり足を取られて漫画のようにこけた。犬を追っていたのに、犬関係なしにただこけた。あまりの派手なコケっぷりに追いかけっこを楽しんでいた犬が心配そうにこちらに近づいてきた。すごく痛かったけど、そのすきに犬を捕獲して雨に打たれながら私はポーカーフェイスで家に帰った。その一部始終を信号待ちした車が見ていた。

あのときのあざもすごくて、友達に写真を送った。実際に会ったときにも自慢げに見せた。でも今はもう、そんなことはしない。それくらいの良識と羞恥心は芽生えた。あざがなくてもそんなとこ、見せないしね。

一番周りのリアクションがひどかったあざは、韓国旅行に行って友達と受けたカッピングの跡だった。体内の毒素を排出するカッピングは、手早く言うと背中にキュポンって感じの吸引する装置を6つか8つつけて、吸引するものなんだけど、やってる間から隣で同じくカッピングしてた友達が私の背中を見て騒ぎ始めた。やばい、なんかやばい、私のと全然違うと。 

言葉も通じないし、そもそもテキトーだったのでエステサロンの人はカッピングの装置をセットしたらすぐに部屋から出ていってしまった。あまりに友達の反応がすごいので面白くなってしまい、いやいやそういうあなたの背中も吸われてますよなんて感じで余裕ぶっこいてたら終わったあとに見た私の背中の跡がマジでやばかった。てんとう虫か、というくらい吸引器のキュポンッていう丸い跡が青紫色で6つか8つほど背中に等間隔にできており、少し腫れてて、見るからにやばい感じだった。うわ、てんとう虫じゃん、と思ったくらいだ。それは帰国後もなかなかに消えず、特に当時まだ彼氏だった旦那さんには頼むから背中を見せるなと言われるほどにひどかった。意図せず私の背中を見てしまってはゔゎっというリアクションにはだんだん悲しくなった。ちなみにその後しばらくしてあざはちゃんと消えたけど、韓国サロンの人は私の背中を見て、お客さん毒素すごい溜まってるねやばいねというだけで、全然ヤバさもわからなかったしカッピングって実際なんなんだろう。

あざ話でここまで一人盛り上がってしまったが、骨も折ったことないし入院したこともなく、身体は丈夫でありがたい。今年はもう折り返しまで来てしまったけど、今後はあざをつくることなく落ち着いて生活し、少し体を休ませてあげることを2020年の目標にしようと思う。もう大人だから、そのくらいできるはずなのだ。