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夏化粧/短歌

寝静まる平日の昼
太陽が満月みたい
あっ、夏休み

青藍に染まらぬ雲の胎動を
反重力の偶像と依る

嘘つき。
でもそんなこと言われても
夏は終わるんだよ、ねぇ太陽

憧れて、手を伸ばし
触れたら溶けた
氷のような、氷だったかも

さっきまで晴れていたのにSunflower
遠い空にも裏切られたよ

いつからか
幼き頃は飲めにけり
粉薬さえ いともたやすく

蝉が鳴く、蝉が鳴くから夏になる
蝉が笑えば? 
私も笑う。



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