デザイナーとしてのパフォーマンス最大化に向けた取り組み
はじめに
こんにちは。プロダクトデザイナーの大東です。
普段は営業DXサービス「Sansan」のデザインチームに所属し、日々プロダクト作りに向き合っています。
今回はデザイナーとしてのパフォーマンス向上のために、個人的にどんな取り組みをしているか書いてみたいと思います。
中長期的な目線で成長目標を定める
先ほども書いた通り、私は普段SansanのUI/UX改善に取り組んでいます。
しかし、取り組んでいるのは目先の案件だけではありません。並行して私自身の中長期的な成長目標にも取り組んでいます。
Sansanのプロダクトデザイナーは、マネジャーと一対一で対話するミーティング(以下、1on1)が定期的にスケジューリングされています。
1on1は案件の相談をするだけではなく、デザイナーとしてさらに成長するにはどうすればいいか話し合う場でもあります。
マネジャーと一緒に考えた、個人的な目標は次の2つです。
1. 同時並行で進める案件の、最適な数の見極め
先ほど書いた通り、Sansanのデザイナーはマルチタスクを求められます。
多くの案件をこなせるようになるために、日々自分がどの程度の数を持つべきなのか、その最適な数を見極めたいと考えました。
2. デザインFIXまでのスピードアップ
Sansanはプロダクトとして複雑で、デザインを確定するまでに多くの検討を重ねる必要があるため、デザインが完成するまで時間がかかる傾向があり、一つの案件で数ヶ月かかることもあります。
この内、デザインの検討にかけている時間を短縮できれば、案件の効率化に貢献できると考えました。
どちらもデザイナーとしてのパフォーマンスを最大化したい、という思いから掲げた目標です。
案件を自分でうまくマネージメントし、効率よくデザインをFIXさせることができれば、一緒に案件を担当するPdMからの信頼獲得にもつながります。
この2つの目標に向き合うにあたってどんな工夫をしたかを、ご紹介したいと思います。
現状を理解するためのシートを作った
マネジャーとまず考えたのは、現状を正しく把握することでした。
先ほどの通り、Sansanのプロダクトデザイナーは、同時並行で多くの案件を進めます。自分がいつも着手しているのは何件ほどなのか、各案件にどのくらい時間をかけているのか把握することが必要だと考えました。可視化することで客観的な分析が可能になり、目標達成につなげられるためです。
Sansanのデザインチーム内でも、Notionを使って全員のプロジェクトの可視化や進捗管理はしています。
ただ、自分自身の状況をより詳細に分析したかったため、別でまとめる必要がありました。
そこで、Googleスプレッドシートを使って担当案件を一覧にし、
週ごとにどの案件に着手したか
案件ごとに、FIXまでにどのくらいの時間がかかったか
これらを簡潔に記録できるようにしました。
着手数の目安を見極める
シートの運用を始めてしばらく経つと、効果が見えてきました。
自分の行動を客観視できるようになり、それまで頭の中でぼんやりと理解していた全体像が把握できるようになりました。
毎週どのくらいの案件に着手したかわかるようになったので、これを参考に同時並行で進める案件数の目安を決めていくことにしました。
はじめは10件/週という、ストレッチ気味の件数にトライしてみましたが、少し無理してしまう日が続くことがわかり、長期的に続けていくのは難しいという判断に至りました。
マネジャーとの1on1で話し合いを重ね、最終的には8件/週が適度にチャレンジングかつ無理のない件数ということで、これを目安となる着手数に決定しました。
決定したあとは、毎週どの案件に取り組むか優先度を判断してアクションプランを明確にした上で、デザイン業務に向き合えるようになりました。
案件FIXまでのスピードアップに目を向ける
着手数の目安が決まったので、もう一つの目標である「デザインFIXまでのスピードアップ」にも目を向けました。
FIXまでにかかった時間をシートに記録したことで、時間のかかった案件、早く終わった案件がわかるようになりました。時間がかかった案件はなぜそうなったのか、要因をマネージャーと分析し、次に活かすプランを考えました。
例えば、改修予定の機能のひとつに、ユーザー価値に疑問が残るものがあったにも関わらず、検討を進めてしまった案件がありました。
結果的に要件が複雑化し、案件の長期化につながる結果となりました。最終的には該当機能を削除することになったのですが、はじめに提案できていれば時間短縮につながった可能性があります。デザイン検討前に、本当にその機能は無くせないのか考えることが大切だと気付かされました。
このように案件ごとに分析を行い、スピードアップに向けた改善を継続しています。
まとめ
今回はデザイナーとしてのパフォーマンス最大化に向けた取り組みをご紹介しました。この取り組みから気づいたのは「客観視することの大切さ」です。
デザイナーにとってのパフォーマンスは、クオリティなど定性的なものも含まれるため、必ずしも定量化できるわけではありません。
しかし、定量的なパフォーマンス改善には客観視することが有効だと思います。
記録を残すことで、自分の得手・不得手を客観的に把握し、改善のための手を打ちやすくなるからです。
このように、Sansanは日々の業務を通して、マネジャーと協力しながら自らの成長にも向き合っていける環境です。
そんなSansan株式会社では、プロダクトデザイナーを募集しています。ご興味のある方は、ぜひお待ちしています。
また、このnoteでも引き続きデザイナーとPdMが情報を発信していきます。よろしければぜひフォローしてみてください。
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