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デザイナーとPdMがバディになってプロダクト作りに向き合うこと

こんにちは。
プロダクトデザイナーの上原です。

普段は営業DXサービス「Sansan」のデザインチームに所属し、日々プロダクト作りに向き合っています。

現在のSansanではPdMとデザイナーがバディ(ペア)体制を組んでいます。
今日はこの取り組みについて私なりの視点でnoteにまとめてみようと思います。

なぜバディ体制なのか

私が所属する営業DXサービス「Sansan」では、以前はマネージャーがプロジェクトごとにデザイナーを割り当てる体制を採用していました。

この方法では、メンバーの強みやWillによってプロジェクトがアサインされるので、強みを活かしたスピード感で物事を進めれます。

一方で、PdMがある程度要件を形にまとめてくれている状態からアサインされるので背景のキャッチアップにも時間を要してしまいます。

また、複数人のPdMとセットで動いていくのでデザイナーとPdMのお互いの総量が見えづらいという課題もありました。

この課題に対して、バディと言う手段で現在向き合っているのが現在のSanasnです。
アサイン制度自体を無くしてしまい、PdMとデザイナーが固定の組み合わせで動いて行きます。また、プロジェクトのアイデア段階から深く入り込み向き合っていくこの方法で見えてきた部分をご紹介します。

デザイナーだけがプロダクトデザインをしているわけじゃない

プロダクトのデザインは、表層のデザインや情報設計・プロダクト自体の触り心地を作るだけではじゃありません。プロダクトが目指す未来の価値をどうしようかと企画していく部分からある種の体験づくりが始まっています。

そのフェーズではPdMや、時には経営層など様々な職種も介在します。
皆がSansanのMissionやVisionを元にプロダクトの未来に向けて良いものを作ろうと、それぞれの立場で本気で向き合っています。

大切なのはそこから目線を合わせて本質を理解し向き合っていくこと。
その点が一致していく事で良いプロダクトが作れると私は思っています。
バディはある意味で、そこからデザイナーも介在していく取り組みだと思います。

だからこそ、横のつながりだけでなく、前後のつながりも大切

デザイナーは様々な職種の人と関わるポジションです。
クオリティを担保していく為にデザイナー同士、横のつながりでプロダクト全体の体験を共有・統一していくことはとても大切です。

同時に、我々デザイナーの前後に居てくれるPdMやリサーチャー、エンジニアとの関わりも大切です。

例えば、担当しているプロジェクトの仕様で悩む部分があるとします。
プロダクト全体の統一という視点ではデザイナー同士の相談は必要です。
しかし、そのプロジェクトへの向き合いの深さで言えば並走してくれているPdMやエンジニアの方が深くそのペインに向き合っているので相談が適している部分も多くあるでしょう。

プロダクト作りを進める上では、どちらかに偏るのではなく前後左右どちらも大切だと感じています。

適切なタイミングで適切な関係者を巻き込んで行く。これも一つのスキルかもしれませんね。

役割にとらわれすぎない

PdMとバディを組む事で、新しいプロジェクトもふわっとした段階から動けるようになりました。

私たちのプロジェクトでは、まず本質的な課題が何であるかを特定し、それがSansanが解決すべきものであるかを明らかにすることから始めます。この過程で、どのようなアクションを起こすべきか議論を重ねながら、プロジェクトに取り組んでいきます。

個人的には、プロジェクトにおいては役割にこだわらないことを心がけています。デザイナーだけがプロダクトデザインをするわけではなく、課題の特定やゴールの設定など、目標達成に向けた活動には役割の垣根はないと考えています。私たちデザイナーも、この目標を達成するために全力を尽くします。

役割にとらわれない動きをしていく為には、知識を広げる事も必要

「役割にとらわれない」は言い換えると、責任範囲を広げるものだと思います。デザイナー視点のまま、思った事を言えば良いというわけではありません。

そのプロジェクトを今進めるべきかどうか。どれだけ多くのユーザーにその価値があるのか。それがプロダクトの方向と合っているのかどうか。そこに対してかかるコストはどの程度なのか。など、プロダクト全体の状況をデザイナーも把握しておくことで初めて役割にとらわれない議論ができます。

だからこそ、デザイナーもPdMメンバーが見ている景色をなるべく追いかけ、学ぶようにしています。

PdMメンバーもデザイナーの専門領域について学ぶために勉強会を開催してくれています。

まとめ

良いプロダクトを作るという目的は皆同じです。
だからこそ、デザイナーも役割を広げ事業戦略に関わっていく必要があります。

関わる範囲も広がれば、責任範囲も大きくなりますがそれも大きなやりがいだと思います。

この「Sansan PdM&Designer」のnoteもまたバディの延長線にあるものかもしれません。そして、Sansanが大切にしている「部署の垣根を越えて協力しあい、会社全体で大きな成果を残そう」というカルチャーの表れとも言えます。

PdMとデザイナーが一緒になって、今後もこのnoteで学びをこれからも発信していきます。ご興味あればぜひフォローしてみてください。

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