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以後気をつけたいとは思ってます。


「やらなくて良いこと」
「やってほしくないこと」
「やっちゃダメなこと」
をピンポイントで狙い撃ちしてしまう私の特性上、ミスをするのは日常茶飯事で、

毎日何かしらのミスをしては、
謝罪の気持ちと共に、気持ちの切り替えの速さに伴う向上心を表す最適な言葉として、
「以後気をつけます。」を乱用しています。

私はこの言葉にいつも助けてもらい、
助けてもらったのも束の間、
この言葉のしっぽでいつも自分の首を絞めています。

この言葉を使う度、
自分の「気をつけることリスト」が更新されます。
このリストには、すでにバラエティに富んだたくさんの気をつけることが記録されています。

例えばそれは、
「美容院に行く時は美容師さんの邪魔にならないように首がスッキリしたものを着ていく。」とかであるし、

例えばそれは、
「頑張ってる人に頑張ってなんて無責任なことは言えないから頑張ってるねって言うようにする。」ことだったりもする。

そんなところに新しいものが追加されてしまうと大変です。
「誤字脱字はしちゃいけない」
「システムがこうなってるからこの操作はしちゃいけない」
「確認するための順番が決まってるからこれからやる」

まるでガラクタだらけの倉庫の中に、一つのレゴブロックのピースが紛れ込んだら、一つの部品が大きな一つに吸収され、探そうにも探せないように、

気をつけなきゃいけないことはわかってるけど、具体的に以後何を気をつけなければならないのか、もうわからなくなってしまいました。

大体、以後気をつけていたはずなのに起こしてしまう同じミスにより、それがリストに追加されていることを気付くのでした。
ちなみにこの言葉は高級なので一回しか使えません。賢く使わなければいけないことも同じタイミングで気がつきました。

言葉というのは便利なもので、便利だからこそ使い方に気をつけないと、他の人を傷つけてしまうことは、保育園の先生に教えてもらったので覚えていましたが、

自分で発した言葉で、他人だけでなく自分まで苦しめてしまうほど私が不器用だということは、先生なりの優しさか、教えてくれませんでした。
卒園して20数年たった今、自身の体験を経て気づくことになりました。

先生、ミルクをもらってすくすく育っていた私は、こんなに大きくなりました。

これを書いている間にも、持っていたトートバックから水が滴ってきました。
どうやら、水筒のフタをしっかり閉めるの忘れてたみたいです。
これも、気をつけることリストに追加しなきゃ。

これをリストに追加するのはなんとなく初めてじゃない気がするけど、また同じことが起こらないようするため、

以後気をつけたいとは、思ってます。



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