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今日のこと

んー、なんて書こうかな。
書くのは昔から苦手だ。

でもどうやら今日は逃れられないようだ。

昨日帰り際にボスから、

俺の代わりに営業のメールを書いてくれと頼まれたのだ。
中国のお客さんたち向けに中国語でメールを送りたいらしい。

前にもメールのゴーストライターをやったことはあって、
おかげで、中国人のお客さんは皆ボスが中国語ペラペラだと思い込んでいる。

実のところ、ボスはチェコ人で、日本在住歴12年。
チェコ語と英語はペラペラだが、日本語は英語多めのルー大柴状態だ。
中国語は少し勉強したらしいが、ほんの、少しだ。

190センチもある大柄で、スキンヘッド、顔立ちはベッカム並みなボスが

「  你好吗?(お元気ですか?)」って言っただけで、結構な笑いが取れちゃう。

全く、ずるいんだ。

そんなボスのために、私は営業のメールを作る。

この営業メールに、会社の未来がかかっているとも言える。
それくらい大事なメールなのだ。

これらのメールでスポンサーを募ることができれば、来年無事イベントを開催することができる。

もしも、集まらなかったら、イベントは開催できない。
開催できたとしても、赤字になるのは目に見えている。
そして、私はリストラされ、シェアハウス、強いては日本から出ないと行けなくなってしまうかもしれない。

そこまで考えて、またメールの作成画面を開いた。

何度も、何度も推敲を重ねる。

午後三時。
やっと、これだ!と思えるメールができた。

ボスに報告し、一緒に送り先を確認することに。

「Denfoss社、Corrier社、Darin社、この三社は英語のメールでイイね。イングリッシュスピーカーがいるからね。
それから、Emprako社も英語、Casdelは中国語の方がいいだろう。Hasan社も中国語。Frosla社…」

送り先リストにあった21社のうち、中国語で送った方がいいのは2社だけだ。
少なくてよかった、と少しホッとした私に、

ボスは突然

「やっぱ全部英語でイイね?コンプリケーティッドだね」

はい!最初から!!!

全部!!!

英語で!!!

送ればいいと思ってましたあああああ!

でも、この中国語のメールもいつかは日の目をみる日がくることを信じて、
私は次の文章を作るべく、メモアプリを起動した。


人生の道は平坦ではない。
毎日何かの壁にぶつかって、それを乗り越えねばならなかったり、落ちてしまった穴から這い上る道を探さなければならなかったりする。

何もない日なんて、早々ない。

今日は実にハードな1日で、
もう今日はこの文章書けない!と思う瞬間もあった。

それでも、今は書いてよかったって思ってる。

你总希望每一步都走对,其实只要过去,就是赢了。

人はその一歩が正しいものだと信じたがるが、どんな方法であろうと、ここまで来たのならば、それはもうその人の勝ちだ。

これが今日の私を助けてくれた一文である。

みき、誕生日おめでとう。

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