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「石田三成の持念仏」宗安寺 井伊家ゆかりの寺社巡り 第四番
済福寺から宗安寺へ
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「第三番 彦根大仏」済福寺をスタート。
新緑の芹川沿いを1kmほど歩いたのち、
後三条橋から八丁目通り経由で、「第四番 宗安寺」を目指します。
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歩きやすくておすすめです
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入ってきました
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浄土宗 宗安寺
宗安寺は1600(慶長五)年、関ヶ原の戦いのあと、井伊直政が佐和山城主になったとき、佐和山ふもとの古沢に建てられました。その後、彦根城築城にともない現在地に移されました。
1998(平成十)年、宗安寺前道路拡幅工事により、表門、土塀、お墓などが四・五メートル引き下げられました。
お寺の土塀に沿って、ゆっくりと見て回ります。
まずは朱塗りの門、「赤門」から。
佐和山城表門を移築したと伝わっています。
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赤門の南側には「黒門」があります。
江戸時代、宗安寺は朝鮮通信使の宿泊所でした。
黒門は御馳走搬入の勝手口となっていました。
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赤門の北側には、大きな鬼瓦が据えてあります。
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赤門以外は彦根大火で焼失しましたが、
以後本堂、鐘楼堂などが再建されました。
この鬼瓦は平成の大改修大屋根工事で、大役を終えて降ろされましたが、
記念のため安置されています。
こちらは鐘楼堂。
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赤門をくぐって本堂へ。
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本堂脇の地蔵堂。シャクナゲが見頃です。
地蔵堂の前には「木村重成ゆかりの血染めの薄」があります。
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石田三成にまつわる仏さま
書院に安置されている仏像を、拝観させて頂きました。(仏像は撮影禁止)
宗安寺には、石田三成にまつわる仏さまがおられます。
まずは「石田地蔵尊」。本当に良いお顔をされています。
「石田三成公持念仏 石田地蔵尊」
(木造 寄木造 室町時代)
石田三成公が佐和山麓に建立した瑞岳寺に安置されていた地蔵尊で、佐和山城が徳川方の攻撃で炎上したとき、瑞岳寺も延焼し、運び出されたとされる。
以前は全体に彩色されていたが、これは後からのものとされ、京都の仏師により洗濯されたところ、聡明なお顔があらわれ、知恵者石田三成公を思わせるお姿になった。
地蔵尊のとなりには、「千体仏」がガラスケースに収められています。
掌に乗るほどの小さな仏様が、千体近く並ぶ様子は圧巻です。
「千体仏」
石田地蔵尊の横にまつられていた阿弥陀如来の化仏。
石田三成公の持念仏とも、また三成公を慕うかつての領民が供養のために納めたともいわれる。
現在938体あり、当初は千体あったと考えられる。
「かつての領民が供養のために納めたともいわれる‥」
この下りがいいなぁと思います。
民衆に慕われる、よい領主だったのでしょうね。
これら遺された仏さまを拝観していると、
石田三成の人となりに、触れたような気がします。
本堂で「淀殿の持念仏」といわれるご本尊にお参りし、御朱印を頂きました。
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今回初めて宗安寺にお参りして、三成地蔵尊など知らなかったことの多さに驚きました。拝観させて頂いて良かった。
夢京橋キャッスルロードを歩く楽しみ
赤門を出ると、そこはキャッスルロード。食べ歩きが楽しみです。
近江牛のレストランや、スイーツのお店、蕎麦屋さんなどが並びます。
何ともおいしそうな香りがして、お腹がすいてきます。
あぁ、食べたい! でもダイエット中の私はガマン、ガマン‥。
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キャッスルロードの楽しみを、もうひとつご紹介。
宗安寺から少し歩くと、「たかさご」というお店があり、ここの屋根に「鍾馗さん」がおられます。
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いつも私は、この鍾馗さんの前で立ち止まって見入ってしまいます。
愛嬌があってとてもカワイイ。
下の写真が「たかさご」さん。
1階瓦屋根の上(写真中央)にポツンと写っているのが見えますか?
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この鍾馗さんのことは、彦根城のホームページに載っている「ぶらひこねマップ」で知りました。
「鍾馗」とは、中国からやってきた道教の神様です。京都をはじめ近畿・東海地方では、瓦でできた小さな鍾馗の人形を屋根の上にのせる習慣があります。鍾馗は魔除けの力があるとされているので、家の守り神として大切にされているものです。
より
「ぶらひこねマップ」はこちら
この鍾馗さんがいる「たかさご」さんですが、昔は銭湯で「高砂湯」といいました。
私は幼い頃、この「高砂湯」に家族と行ったことがあり、昔の様子をうっすらと覚えています。
今はきれいに整備されたキャッスルロードですが、路地へ一本入ると、昔の面影が残っているように私は感じます。
古い家屋が駐車場になっていたり、新しい家も立ち並んでいます。
でも道幅が変わらないせいか、とても懐かしく感じます。
キャッスルロードやその周辺を歩くと、子供の頃にタイムスリップしたようです。
私の好きな散歩道です。
ここから、「第五番 天満宮 北野神社」を目指します。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
memo
住所 彦根市本町二丁目3-7
拝観料 200円
拝観時間 9:00~17:00