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#35 説明会報告④ 条例違反の疑い 明和地所 1/2

A:説明会の対象者全てには開催連絡をしなかった
 海老名市住みよいまちづくり条例には、説明会の対象者に次の住民も含まれている。しかし、明和地所は下記の住民には説明会開催の連絡をしなかった。
  ●工事用車両の通行により大幅に交通量の増加が予想される地域に住居
   している者
  ●工事により、生活環境に著しい影響が生じると思われる地域に住居
   している者
 マンション建設が予定されている場所の前の道路は狭い道路であり、通学路でもある。そのため、本通りからの入り口は7時から19時までは右左折禁止となっていて、車両は侵入することはできない。しかし、現実には標識を無視して侵入してくる車両もあり、危険な状況になることもある。工事の際にはもっと危険な状況になるだろうと思われる。上記住民に説明会開催の連絡をしなかったのはいかがなものか。

B:条例による対象者以外の参加希望者を排除した
 第2回目の説明会の際、読売新聞社から取材の申込みがあったが、近隣住民ではないという理由で明和地所は読売新聞社の取材を断った。近隣住民には説明会開催の連絡をすることと条例にはあるが、それ以外の参加者を制限してもよいとは条例には書いていない。

C:説明会参加者に優先順位をつけた
 第2回、第3回の説明会の際、入り口に「国分南1丁目の人を優先して入場させる」旨の掲示板を持った明和地所の社員が立っていた。「近隣住民を優先させるなどということは条例のどこにも書いていない。条例の下では、参加者は全て同等である。誰でも参加することができる説明会である。参加者に優先順位などない。その掲示内容はおかしい」と担当者に伝えた。国分南1丁目以外の人は半歩引いてしまうではないか。明和地所の担当者は「条例の対象者ということで書いた。条例の範囲の人を呼んでいる」と回答した。何の説明にもなっていないし、何を言わんとしているのかも理解できない。
 後日、念の為、説明会の進行をしているファーストラインの担当者に確認したら、「優先のことは条例には書いていない」と認めた。

 この3点の背景にあるものはなにか。それは、今回の計画に対して住民・市民が強く反対しているという事実を多くの人々に知られたくないということではなかろうか。条例に書かれているにも関わらず実施しなかったり、条例に書かれていないことを都合よく実施したりして、情報の拡散を最小限に抑えようとしたと推測される。
                            (22.10.11)



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