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#110 企業の社会貢献 今や、国際基準となっている

 企業がどれだけ社会貢献をしているか、社会のために責任を果たそうとしているか、ということが企業の評価の一つとして定着しているのをイタリアで感じた。国際基準というかヨーロッパ基準として定着しているようだ。
 一部の人間だけが富を得る。一企業だけが利益を得る。社会のことや他の企業のことは知らんぷり。そのような企業は、今日では市民から軽蔑の対象となり、仕事ができなくなっているという。

 明和地所は、相模国分寺跡隣接地高層マンション建設に関して次の3点を実施した。
⚫国としても重要な歴史的財産である相模国分寺跡隣接地に高層マンションを建設する計画を立てた。(不見識)
⚫3度の説明会で、多くの市民から建設反対を訴えられたにも関わらず、聞く耳を持たず、「これは事業です」と言い放ち、予定通り市や県への建設申請を継続した。(傲慢)
⚫建設計画を大幅変更すると発表したにも関わらず、変更内容を決定することもせず、住民説明会を未だ開催していない。(無責任)

 この3点を見る限り、明和地所は国際基準からは遠いことが判る。明和地所は住民・市民から信頼をすっかり失い、今や軽蔑される対象となっている。

 一部の人間の利益のために企業があるのではなく、多くの人々のために企業は存在する。そのような社会を目指すことが国際基準となろうとしている。
 因みに、写真はイタリアのパチェントロという町。とてもフレンドリーな人ばかりで、多くの住民から声を掛けられた。この歴史ある町に、14階の建築物を建てることなど考えられない。しかし、明和地所はそのようなことをやろうとしているのだ。

(23.10.12)

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