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#88 自転車転倒事故 東京ガスによる都市ガス工事

 5月22日のことだ。

 土砂を運ぶトラックが、100メートルくらいバックして行く。先導する人間はいない。過日の水道工事では交通誘導員が7、8人いて通行人に気を配っていた記憶があるが、今回の東京ガスによるガス工事では4人しか見えない。少ないなぁ〜と思った瞬間、バックしようとしたトラックと前進してきたトラックが接触しそうになった。前進してきたトラックがクラクションを鳴らし、バックしていたトラックが急ブレーキを踏んで接触は免れた。私はその様子を目の前で見てしまったので不安になり、カメラを持って工事現場の取材に行った。
 工事現場を見ながら写真を撮っていると、なんと、私の目の前で自転車に乗っていた女性が、道路上の段差にハンドルを取られて転倒してしまった。女性はアスファルト上に転び、自転車カゴの中の荷物は飛び出して散乱した。私は直ぐに駆け寄って起こしてあげて、どこを打ったか、どこが痛いかと尋ねて怪我の状況を調べた。膝を擦り剥いて血が滲んでいる。交通誘導員が寄ってきて、「大丈夫ですか?」と聞いたので、直ぐ現場監督を呼んでくるよう要請した。
 現場監督がやって来た。「どうも、すみません」と言うだけで、現場監督は、転倒した人がどのような怪我をしているのか確認しようとしない。どの場所でどのようにして自転車が転倒したのかも知ろうともしない。だから、私が説明をした。「工事の影響で5センチくらいの段差が、あそこから2本あるでしょ。あの段差にハンドルを取られて転倒したんですよ。コーンも何も立っていない。交通誘導員も立っていない。あの段差だと自転車はハンドルを取られて転倒するでしょ」。監督は「すみませんでした」と謝るだけ。「あのさ、名刺を渡して、怪我の状況を確認されたらいかがですか。この方の住所とお名前も聞いた方がいいんじゃないですか」

 その後、私は気にしながらも当事者ではないので現場を離れた。写真は、転倒した人の怪我の状況を監督が確認しているところ。緑色の歩行者ゾーン(小学生はここを通って学校に行く)の傍らの黒い部分が5センチくらい下がっていて、その段差にハンドルを取られて転倒した。道路が狭いから、コーンを設置する場所もない。黄色のフェンスで囲まれている空き地が、明和地所による高層マンション建設予定地だ。

 狭い生活道路。多くの歩行者や自転車が行き交う。そこに大型のトラックが何台も入り込む。少ない交通誘導員の人数では、通行人の安全を確保することはできない。

 手首などの骨の異常は2、3日後に出てくることがある。頭は打たなかったと思うが、転倒した際、首に圧力が加わった可能性がある。もしかしたら、頭を打ったかもしれない。もっと寄り添っていてあげた方がよかったか。その後、身体に問題がなければいいのだが。

(23.5.25)

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