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 「どうなる相模国分寺跡<高層マンション建設レポート> in 海老名」は、相模国分寺跡隣接地に明和地所が高層マンションを建設する計画を市民に明らかにした時点から始めた。このレポートの目的はこの問題を広く市民・県民・国民に知ってもらうこと。そして、事実を記録として後世に伝えること。
 今日のレポートは、一つの事実としての記録である。

 半年前からマンション建設計画地の前の道路の水道管工事をやっていた。これがマンション建設のためだという噂はあったが、どうやらそれが本当らしい。
 数ヶ掛けて新しい水道管を設置した。それが終わったと思ったら、今度は古い水道管の撤去作業。半年以上、連日のように工事は行なわれ、住民は騒音と振動、そして交通制限で疲弊した。路面はズタズタになり危険な状況にもなっていた。ようやく工事が終わり路面を整備するという。しかし、その工事は夜間とのこと。なるべく音を出さないように工事をするからとのことであったが、それは無理な話で、とんでもないこととなった。
 午後9時から明朝4時過ぎまで。騒音と地響き、そして振動。強力な照明が必要なため発電機を使う。その発電機の絶え間ない音に加え、ドドーン、ガガーン。先ず大型の重機がアスファルトを切り刻む。厚いアスファルトがまるで飴のように切断されていく。もの凄い力だ。当然、音と振動もすごい。2台目の重機が亀裂の入ったアスファルトを路面から剥がし取りトラックに詰め込む。トラックの荷台に落とす時にドドーンと大きな音がする。
 それぞれの工程で震度3(室内にいる人のほとんどが揺れを感じる)程度の揺れがきて家が揺れる。それが断続する。
 その後、新しいアスファルトを流し込み平らにしていく。何トンもあろうローラーを動かしているらしいエンジン音が鳴り響く。再び家が小刻みに揺れる。
 これが深夜9時から明け方4時頃まで続いた。家の目の前でだ。夜間労働をする人たちは大変なことだ。しかし、家の目の前で、この作業を深夜を通してやられる住民も大変だった。眠れない。これが断片的に1週間続いたのだからしんどい。
 作業員は10名くらい。交通指導員が6名くらい。その人たちの半年分の人件費、作業に関る費用、その他の費用は税金から出される。かなりの額だ。税の使い方、優先順位の付け方に疑問を感じる。本当に必要な工事だったのか…と。

 2022年から2023年にわたった半年間、相模国分寺跡に接する狭い道路で「公共事業」が続けられた。住宅地に大型建築物を作るが故の大規模工事。
 半年間も続けられた、一業者のためのものであるらしき「公共事業」に、近隣住民は黙って耐えるしかなかった。

(23.3.7)

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