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「ROE(Return On Equity)」の注意点についての「読解力」問題(超人レベル) #読解力

はじめに


皆さん、株の用語で、「ROE(Return On Equity)」という指標を聞いたことはありますか。本日は、ROEについての「読解力」問題を作成しましたので、チャレンジしてみて下さい!

以下の文章を読み、設問に答えよ


問題文:ROE(Return On Equity)とは?

ROEとは、「Return On Equity」の略で、「自己資本利益率」ともいいます。
株主が出資したお金を元手に、企業がどれだけの利益を上げたのかを数値化したもので、「企業がどれぐらい効率良くお金を稼いでいるか」を示す財務指標です。

ROEは、当期純利益(会社が1事業年度の営業活動で株主全体にもたらした利益)÷自己資本(株主が出資したお金など返済する必要のない資産)×100%の計算式で求められます。
例えば、株主から集めた1億円を元手に企業が1事業年度(通常は1年間)活動し、最終的に5,000万円の利益を上げたなら、ROEは5,000万円÷1億円×100%=50%となります。

ROEからわかること

ROEは、企業が自己資本に対してどれだけの利益を生み出したのかを表す指標です。
基本的に、ROEが高いほど資本をうまく使って、効率良く稼いでいる会社だといえ、反対にROEが低いほど経営効率の悪い会社だと見ることができます。
ROEは、一般的には10%を上回ると投資価値がある優良企業といわれています。しかし、業種によって平均値が多少異なることもあり、一概には判断することはできません。

ROEの注意点

ROEは投資判断に役立つ指標ですが、その計算には負債、すなわち企業の借金は含まれていません。総資産も当期純利益も同じ企業があり、それぞれのROEが異なっていた場合、ROEだけ見ると負債の額が大きいほど効率良く資金を使って利益を上げているように見えてしまうのです。企業の総資産とは、自己資本の他に借入金などの負債の金額も含まれます。

  • 例)

  • A社:総資産100億円(負債80億円、自己資本20億円)、当期純利益5億円
    ROEは5億円÷20億円×100%=25%

  • B社:総資産100億円(負債20億円、自己資本80億円)、当期純利益5億円
    ROEは5億円÷80億円×100%=6.25%

負債が少ないB社のほうが、A社よりROEが低くなります。ROEだけ見ると、B社はA社に比べて投資価値が低いように見えてしまうのです。

https://www.sc.mufg.jp/learn/terms/r/236.html

問題と選択肢

上記ROEの説明部を読んで、最も不適切な選択肢を選べ。

1.株主から集めた1億円を元手に企業が1事業年度活動し、最終的に1,000万円の利益を上げたなら、ROEは1,000万円÷1億円×100%=5%となります。

2.ROEが低いほど経営効率の悪い会社だと見ることができ、一般的には10%を上回ると投資価値がある優良企業といわれています。

3.ROEは投資判断に役立つ指標ですが、その計算には負債、すなわち企業の借金は含まれていません。企業の総資産とは、自己資本の他に借入金などの負債の金額も含まれるため、負債の額が大きいほど効率良く資金を使って利益を上げているように見えてしまうことがあります。

4.例を見たときに、B社のほうがROEが高くなります。ROEだけ見ると、B社はA社に比べて投資価値が高いように見えてしまう。


正解


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