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「好きを仕事に」が嫌い

(2021年5月にブログで書いていた記事の再掲)

「好きを仕事に」という言葉が出てきてからもう何年か経ったと思うけれど、私はその言葉があまり好きじゃない。
もちろん、好きなことを仕事にしたい人がそうできること自体はとても良いことなんだろう。
だけど、仕事と趣味の距離があんまりにも近すぎて、しんどく感じることがある。


私の趣味はイラストを描くことだ。
ただ好きなものを描くだけ、好きなものについて話すだけの場所が好きで、より高いクオリティや熱量で趣味を楽しむ人たちに憧れてもいた。

でも今は、趣味を楽しんでいる中で「好きを仕事に」的価値観がすぐそばにある。それを見かけると、なんだか落ち着かない気持ちになってしまう。

別に趣味でお金を稼ぐことが悪いとも、絶対にしたくないとも思っていない。なんならそのうちやってみたいとも思う。

だけど、趣味と仕事の境目が曖昧すぎてそれが嫌だと思ってしまうことがある。
趣味くらい、趣味として楽しませてよとか、趣味をお金に変えたいと多くの人が思う世の中ってなんだか生きづらくない?みたいな感覚。


閲覧側としても投稿側としても、「どれだけお金になるか」とは別の、これが好き・素敵という自分の物差しを持っているはずだ。
だけどなんでもお金にできてしまう時代だから、その物差しを見失ってしまいそうになる。

そんな感情をいまだに上手く割り切れずにいる。

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