ガチャガチャ、やるなら1回だけ
小さい頃はさほど興味のなかったガチャガチャに、大人になってからどハマりしている。
彼とのデート、久々に会った友人とのお出かけ、どんな時でもガチャコーナーを見かけると「あ、ガチャガチャ!」と、電球にたかる虫のごとく、ふら〜〜〜と吸い寄せられてしまう。
今特にハマっているのはポケモンのガチャである。
最初の頃はミニチュアの家具や、お寿司キーホルダーなんかを集めていたのだが、キャラクターのガチャガチャはポケモンが初めてだった。
ポケモン自体も最近ハマった。ゲームは昔やっていたのだがアニメはあまり見ておらず、つい半年前くらいに初代ポケモンアニメを見て、どハマりした。
「バイバイバタフリー」は可愛さと感動の詰め合わせ回だった。気付けば手にティッシュを握りしめていた。
「さよならピジョット」、このお別れは未だ納得してない。
これ以上は付いてこれない人もいるだろうし辞めておこう。
ポケモンのガチャガチャに熱中した理由は、完成度の高さにある。
300〜500円で、フィギュア級の精巧さ。
ただでさえ可愛いビジュアルのモンスターを、カプセルに収まるほどにぎゅぎゅっと縮めたサイズ感。
素晴らしい…スタンディングオベーション。
しかし、ガチャガチャは沼なのである。
気になったシリーズを1回チャレンジするまではいい。
だがそこで、フィギュア自体はめちゃくちゃ可愛いが、引き当てたのが最推しではなかった場合、
「あああ!この可愛いフィギュアで推しを出したい!!!」
そう思ってしまうのである。
だが忘れてはならない。ガチャガチャは賭け。
数百円といえど博打なのだ。
当然のごとく負けはある。被ることがある。
私はポケモンのガチャシリーズで5回挑戦して4回推しを引き当てていた。しかもキャラが被ったことは一度もない。中々の運の引きを持っていた。
つい先日、SPY×FAMILYのガチャを見つけて大興奮。
ラインナップは4キャラ。確率1/4。
実績を持っていた私は、イケる、と思った。
すぐさま財布を取り出し、銭を入れて回した。
「私なら出せる」と確信していた。
狙うは主人公キャラのアーニャ(推し)。
…でたのは推しの友人のベッキー。
ううーーーん!ベッキーも好きだけどぉぉ…
あ!!次アーニャが出ればお友達と並べられて、いい感じになるんじゃない!?
すぐさま財布を取り出し、再度銭を入れて回す。
ベッキー!!!
2体のベッキー。ドッペルゲンガーを引き当ててしまった…
ガチャガチャの現実を痛感した。
ガチャガチャはやるなら1回。
そう心に決めた私であった。
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